サッカーLOVEなセルジオ越後

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 「サッカーの王様」ペレの誕生を描く映画『ペレ 伝説の誕生』の公開記念トークショーが15日に都内で行われ、ペレと親交のあるサッカー解説者のセルジオ越後が来場して、ペレの偉業や人間性の素晴らしさについて語った。

 本作は、ブラジルが世界に誇る名サッカー選手ペレの誕生と活躍を描いた伝記映画。ブラジルのスラム街で育った幼少期から、17歳にして奇跡的なプレーでブラジル初のワールドカップ優勝の栄冠を手にするまでが描かれる。

 ペレの来日時に通訳を務めるなど親交の深いセルジオはペレを、「スーパースターなのに、周りに気を配る人。挑発されたり、人種差別を受けても堂々と乗り越えた。試合でチャンスをもらってモノにしたというところにペレの偉大さがある。ペレはブラジル文化の一つじゃないかな」と評す。

 また、本作については「ペレの子ども時代も描かれていて、家族との部分や仲間意識とか、ペレのヒューマン的なところが出ている。技術戦術のところとか色々な角度から真実の部分が描かれていて、涙も誘われるし、あっという間に見終わった」と感想を語り、「偉大な人たちを伝えていくのは大切なこと。映画でサッカーの技術以外のペレの『人間部分』を見てほしい」とコメントした。

 サッカーにおけるエースナンバー「10」の原点となり、20世紀最高のアスリートとの呼び声も高いペレにスポットライトを当てた本作。2人の新星レオナルド・リマ・カヴァーリョとケヴィン・ヂ・パウラが9歳と17歳のペレを演じ、監督は『ザ・トゥー・エスコバルズ(原題)/ The Two Escobers』のジェフ・ジンバリストとマイケル・ジンバリストが務めている。(取材・文:福住佐知子)

映画『ペレ 伝説の誕生』は7月8日よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開