石川県の小学校は、なぜ「制服」のところが多いの?
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2016年5月11日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、「石川県では制服姿の小学生が多い?」という話題について調べていました。
確かに大手制服メーカーによる全国規模での「小学校への通学時の服装の調査」によると私服が75.7%、制服が20.4%、体操服が3.9%と、私服が多いのに対して、県内には制服姿の小学生が多いような気がします。
金沢は「制服」でなく「標準服」
金沢市教育委員会によると、金沢市では制服でなく「標準服」と言われる市全体で標準として示した型の服があるそうです。この市共通のデザインの標準服を市内55のうち52校もの小学校が採用しています。
標準服が開始となった時期の記録はないのですが、導入が検討され始めたのは昭和38年。東京オリンピックで景気が上向きになり子供の服装が流行を追って華美になり始めたそうです。
そこで保護者が学校に指導を要望し、安価で丈夫、衛生的な制服を導入してはどうかと、学校、保護者、デザイナーが協議を重ねて決められました。
シングルイートイン服(襟なしブレザー)のデザインは、変わっていませんが、とっても軽くなり、袖丈を伸ばせたり、ボタンが取れにくいよう裏に力ボタンを付けるなど機能性は格段にあがっています。
ちなみに県内19市町村のうち、100%制服を導入しているところが14市町村もあり、石川県は制服導入率が高いと言えます。
着るものを選びませんし、皆と同じものですし、保護者も子供にもメリットが多いのではないでしょうか?(ライター:りえ160)