Googleが新たに取得した特許の内容が米国特許商標局によって公開され、「新しいGoogle Glassのデザインではないか?」ということで話題を呼んでいます。特許で示される新しいデバイスは使用者の左側頭部から後頭部にかけてはめ込むユニークな形で、初代とは少し違った雰囲気となっています。

Google Glass patent shows that specs may become a monocle - CNET

http://www.cnet.com/news/google-glass-patent-shows-tech-specs-may-become-a-monocle/

United States Patent

(PDFファイル)pimg-fpiw.uspto.gov/fdd/67/950/091/0.pdf

Googleが新たに取得した特許のタイトルは「Wearable Device with Input and Output Structures(インプット・アウトプットの構造を持ったウェアラブルデバイス)」。特許での記述によると、デバイスは各ユーザーの頭や目にフィットするよう調整可能な設計で、片方の耳に装着する形なので、周囲の状況はもう片方の目で確認可能とのこと。また映像を再生する場合はプリズムを介してデバイスを装着していない方の目でも視聴ができるようになっています。



頭に装着するとこんな感じ。



後頭部の様子。



Google Glassが初めて発表されたのは2012年で、その後、2013年にデベロッパー向け製品がリリースされました。「自分の視界に映像や画像をかぶせる」というGoogle Glassに多くの人が関心を寄せましたが、プライバシーの問題によって1度目のリリースは失敗に終わることに。Googleは2015年1月にいったん販売を終了すると共に、「2015年内に新しいプロダクトをリリースする」とコメントしていました。

NESTを率いるトニー・ファデル氏の下で現在開発が進められているGoogle Glassには、「謎のウェアラブル端末「GG1」がGoogle Glassの最新バージョンなのでは?」というウワサや、「Fire Phone開発を行っていたエンジニアを採用して『Project Aura』としてプロジェクトが進められている」というウワサが飛び交っていますが、現在までのところ正式な新製品の発表はまだ行われていません。

2015年11月には「ディスプレイに頼らないスポーツ向けのヘッドマウンドデバイス」が開発されていると報じられており、今回特許で示されたものがそのまま新モデルのデザインになるかどうかは不明ですが、初代モデルを改良する形で着々と開発が行われているようです。