富島vs都城
吉田 寛輝(富島)
昨秋の1年生大会(第41回宮崎県高等学校1年生野球大会)で優勝した富島。[決勝：富島12−4都城]1年時から主力として活躍する吉田 寛輝−木村 天響バッテリーが上級生チームとなった今チームには、周囲の期待も膨らむ。しかし、県新人戦で準々決勝敗退。出鼻をくじかれた。
一方、1年生大会で富島に敗れて準優勝だった都城。同じく、1年時から主力で活躍する山本 由伸−山本 陽盛バッテリーを中心に、成長著しく、今チームの県新人戦では見事優勝を果たした。
ノーシード富島vs第1シード都城。互いを意識せずにはいられない、因縁対決が今秋準々決勝で実現した。
試合は初回から動く。1回裏二死三塁、富島4番木村が中前適時打を放ち先制！早速、ワンチャンスをものにした。
しかし、都城は5回表、内野ゴロ間に1点をもぎとり、試合をふりだしに戻す。吉田(富島)と山本由(都城)の投手戦。ここから、どのような展開になるか？そう思った矢先。
富島は、5回裏に敵失から出塁した走者を送って一死二塁。続く9番黒木洸がファールで粘った末、ファーストゴロで走者を進める。すると、1番疋田 俊が三遊間を抜く左前適時打！6回裏には、4番木村が中前適時打を放ち3対1。少ないチャンスを確実にものにした富島。投げては、エース吉田が序盤をパーフェクトに抑えると、9回まで完投！7回と9回に、得点圏に走者をおくピンチを背負ったが、ギアを入れ換えて気迫のピッチング！都城打線にタイムリーを許さなかった。
富島が投打ともにかみあい、地力を発揮して準決勝へ駒を進めた。九州大会出場まで、あとひとつ。
■富島・�霤� 登監督新人戦の敗退が良い薬になった。(吉田投手の完投に)都城・山本由投手に投げ勝った、完投したという自信をつけさせたかった。追いつかれるまで投げさせるつもりだった。子供たちは、試合になると勝負所で力を発揮して、1年生大会の時もそうですが、何かをもっていますよ。(九州大会出場がかかる準決勝に向けて)いつも通り、のびのびとさせたいです。
■富島・疋田 俊主将自分たちはチャレンジャー精神でいかないと勝てない。(準決勝に向けて)隙をつくらず、次もチャレンジャーで戦います。「For the TEAM〜チームのために〜」。試合に出ていない人、スタンドの人のためにも頑張ります。
■富島・木村 天響山本由投手から打てたのは自分の自信になったし、チームに勢いがついて良かった。1年生大会優勝から、油断して、調子にのっていたところもあったが(笑)、新人戦で鵬翔に負けて(準々決勝敗退)気持ちが変わった。常にチャレンジャーの気持ちでいるようにします。
（写真・文＝三角 竜之）
関連記事・2015年秋季大会特設ページ・宮崎県の関連コラムを一挙紹介！
