水城vs取手松陽
古田島 成龍(取手松陽)
秋季県大会2回戦、秋季県大会初出場で初勝利を挙げ波に乗る取手松陽を第3シード・水城が迎え討つ。
先攻・取手松陽の先発はエース右腕・古田島 成龍(1年)が、後攻・水城はエース左腕・中島 秀人(2年)だ。
1回裏、水城は2番・朝倉 大智(1年)の四球と3番・根本 拓真(2年)のレフト前ヒットで一死一、二塁のチャンスを作るが、4番・前島 健志郎(2年)はサードゴロゲッツーに倒れる。
2回表、取手松陽は相手のミスに乗じて1点を先制する。7番・高橋 楊(1年)が死球と盗塁で二死二塁から、9番・白石 楓貴(2年)のショートフライをショートが落球し、取手松陽が1点を先制する。(取手松陽1-0水城)
2回裏、水城は先頭の5番・深谷 尚希(2年)が四球で出塁し、二死三塁まで進めるが、8番・中島はファーストファールフライに倒れる。
3回表、取手松陽は先頭の2番・佐藤 孔兵(2年)がライト前ヒットで出塁し、送って一死二塁から、4番・古田島のセンター前タイムリーで1点を追加する。(取手松陽2-0水城)
4回表、取手松陽は8番・國松 泰尽(2年)がセンター前ヒットで出塁し、盗塁で二死二塁とすると、1番・高須 樹(2年)は平凡なセカンドゴロは快足で内野安打(一塁到達タイム3.87秒)となりさらに1点を追加する。(取手松陽3-0水城)
6回表、取手松陽は8番・國松がセンター前ヒットで出塁し、二死一、三塁のチャンスを作るが、2番・佐藤はセンターフライに倒れる。
6回裏、水城は先頭の4番・前島が死球、5番・深谷がエンドランで三遊間を破って無死一、二塁から送って一死二、三塁と絶好機を作る。しかし、後続は内野フライと内野ゴロに倒れて1点が遠い。
7回表、水城は2番手に黒木 翔立(2年)をマウンドへ送り、ピンチを作るものゲッツーで凌ぐ。
7回裏、水城は二死から2番・朝倉がライト前ヒットと盗塁で二死二塁とするが、3番・根本はセカンドゴロに倒れる。
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8回表、取手松陽は先頭の6番・香取 航弥(2年)がレフト前ヒットと、7番・高橋がバントヒット、送って一死二、三塁の絶好機を作る。しかし、9番・白石のサードゴロは三本間挟殺でタッチアウト。二死一、三塁とし、1番・高須はファーストゴロに倒れどうしても追加点が取れない。
8回裏、ついに水城が反撃に出る。先頭の4番・前島の強烈なワンバウンドピッチャー強襲はアウトとなったものの、投手・古田島の利き腕甲付近に当たり、古田島は負傷のため治療に入る。
その後、古田島は続投で5番・深谷は空振り三振で二死とするが、ここから水城が反撃に出る。6番・笹嶋は四球、7番・石井 将太郎(2年)がレフト線ツーベース、8番代打・萩森 悠(2年)は死球で二死満塁とすると、9番代打・鈴木 一生(2年)は追い込まれながらもセンター前2点タイムリーを放ち、水城が1点差に迫る。(取手松陽3-2水城)
9回表、水城は3番手に背番号11の星野 旬(1年)をマウンドへ送る。取手松陽は先頭の2番・佐藤がセンター越ツーベースを放ち、送って一死三塁と追加点のチャンスを作る。水城はここで4番手にセカンドの守備に就いていた深谷をマウンドへ送る。続く4番・古田島は浅いライトフライ。5番途中交代・海老原 匠(1年)は空振り三振に倒れ、絶好機を生かせない。
最大のピンチを凌いだ水城はベンチから大きな声が出て反撃ムード全開で9回裏を迎える。先頭の2番・朝倉は四球。3番・根本はセンター前ヒットで無死一、二塁。4番・前島は送りバントを2度ファールにして苦しむが、ボテボテのサードゴロでなんとか一死二、三塁にする。続く5番・深谷の当たりはフラフラとレフト前に落ちて水城が同点に追いつく。さらに一死一、三塁から、6番・笹嶋は敬遠で一死満塁。ここで取手松陽は古田島をベンチに下げ、2番手に本橋 柊(1年)をマウンドへ送る。一死満塁で迎える7番代打・星 恵太(1年)はカウント2ボール1ストライクからスクイズを成功させ、水城がサヨナラ勝利を収める。(取手松陽3-4水城)
7回までは取手松陽ペースで進んだが、8回に古田島が打球を受け試合が中断してからゲームの流れが一気に変わった。取手松陽は5回以降もチャンスがあったが強攻策がいずれも裏目に出て追加点が奪えなかった。一方、水城は序盤の劣勢ムードを耐えて耐えて、4投手をつぎ込んで終盤に形勢を逆転するという次戦に繋がる勢いのある勝ち方ができた。水城は準々決勝で太田一と対戦する。
(文=伊達 康)
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