矢口復帰「不倫ネタ」で人気復活を目論むも、どこか白々しく感じられる理由

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 矢口真里(32)の活動が目まぐるしい。『とんねるずのみなさんのおかげでした』のコーナー「石橋温泉」や『有田チルドレン』の「○○すぎるアイドル」など、ところかまわず“イロモノ”枠で絶賛出演中。必死に業界復帰を目論んでいるようだが、取り巻く現状は厳しいようだ。

 不倫騒動が尾を引き過ぎて単なるゲスト出演ができず、訳ありゲストとしての出演を重ねる矢口。騒動が起こる前は“トークもできるタレント”として重宝がられていたのだが、今や一発屋芸人並みの扱いを受けている。

 それは矢口自身も理解しているようで、毎回様々なジャンルのタレントを紹介する『有田チルドレン』の“タメになることを教えてくれるアイドル”回に登場した際は、「諸事情で休業していた1年半は地獄。クズのような生活だった」と自虐ネタを披露。再び“○○すぎるアイドル”回に出演したときも、「私は嫌われすぎるアイドルです!」と宣言。復帰後にバラエティ番組『逃走中』に出演した際に大炎上を起こし、「ずっとクローゼットにいれば見つからない」「おまえは世間の目から逃げろ」と叩かれたことに触れて爆笑を誘っていた。

そして個人の悩みを石橋貴明に相談する『とんねるずのみなさんのおかげでした』の“石橋温泉”でも、石橋に「我慢できない下半身があると世間に思われている」と話を振られると「狙った獲物逃がさない!」と身を切ったコメント。毎回話すのは、不倫ネタばかり。しかし、どうもテレビ向きに面白いわけでもなく白々しい気がする。

その原因を考えていたのだが、ようやく分かった。肝心な修羅場の現場状況を話さないままだからトークがぼやけているのだ。というのも、彼女は離婚協議の際に「一切離婚についての話をしない」旨の覚書を交わしているため話せない。そのため単に「不倫した」という事実だけを転がすことになり、結果としてイタく聞こえてしまうのだろう。

そのうち不倫ネタが飽きられることを狙っているのかもしれないが、このままでは騒動前の安定感あるタレントに戻るのは厳しい気がする。矢口が生き残る道、それは今の男とも別れて出家し、尼になる覚悟でもないと難しいのかもしれない。

(文・中西美穂)