8日に行われたW杯アジア2次予選F組、イラク対タイの試合を担当した家本主審のジャッジを巡り、タイのサポーターの間で「タイ代表に不利な笛を吹いた」と論争になっている。

試合は2点先行したイラクにタイがPKで1点、さらに38分の同点弾で2-2の引き分けとなっている。

しかし、この試合結果にタイのサポーターは不満げで、「悪いジャッジの中、タイ代表は良くやった」「全体的にイラクよりのジャッジ。多くのイラクのファールを見逃した」「レフリーが下手過ぎる」「最後タイに与えられるFKを見逃した」などとジャッジに対する批判が殺到している。中には、「この審判をタイの試合では起用しないでくれ」といった過激なコメントも並んでいる。

対戦したイラクのサポーターからは「タイは軽い接触で日本人審判からPKを貰ったじゃないか」「俺たちはあのPKは不当だと思っている」「明らかにイラクの方が質は上まっていた」といった反論があり、お互いの非難合戦となっている。

また、冷静なイラク・サポーターから「我々がミスを犯してペナルティーを与えた。レフリーや自分たちで制御できないことを批判しても時間の無駄だよ」とたしなめる意見も書き込まれている。

F組は現在タイが首位となっており、チームが好調なことも手伝ってのタイのファンたちの強気な姿勢や、サッカーに対する熱さも感じられる。試合が思い通りにいかない時の審判批判はどこの国でも共通していることと言えるだろう。