「百害あって一利なし」といわれても吸ってしまうタバコタバコのトラブルで気になるのが歯に付着するヤニです。ヤニとはどんな物質か、ヤニの体に及ぼす影響、自宅でのヤニのとりかたをご紹介します。

ヤニの正体とは?

ヤニは植物樹脂で、タールとも呼ばれる物質です。松ヤニを思い出すと分かるように粘っこく脂っこい状態で黒褐色、きつく嫌な臭いもあります。歯に付着してヤニ歯になりますが、さらにのどや内臓などにも留まり体に害を及ぼします。1日1箱たばこを吸うと、1年間でコップ1杯のヤニを体内に取り込んでいる計算になります。

ヤニが体に及ぼす影響とは?

ヤニが口中に残ると歯が黄ばんだり、黒ずんだりします。歯ぐきや舌、歯の間にもヤニがついてたまると茶色く変化するばかりか口臭がきつくなるのです。肺や気管にも付着し、一部は血液によって全身に運ばれるので肌の色が黒くなることも。ご存じのように、ヤニには発がん物質、発がん促進物質が含まれています。

自分でヤニをホワイトニングする方法

ヤニは歯医者さんでクリーニングするのがベストですが、自宅でもできる方法がありますそれはホワイトニング用の歯磨き粉を使うことです。研磨剤入りの歯磨き粉を使うと汚れは落ちやすいですが、歯を削ることになります。エナメル質が傷つくとそこにまた汚れが付き逆効果に。時間はかかりますが、メタリン酸ナトリウムや網状ウルトラメタリン酸配合の歯磨き粉を使いましょう。歯を傷つけずに汚れを落とすだけでなく、コーティング効果があり汚れの付着防止になります。

歯医者さんではヤニを落とすのにジェットクリーニングを行います。水と塩の超粒子を光速で歯に吹き付けて汚れを取る方法です。保険はききませんが、歯の裏側まで白くなるのでヤニを一気にきれいにしたい人にはおススメです。


writer:松尾真佐代