「球場で働くアイドル」を全スポーツチームが導入すべき理由
球場で働く女性たちをアイドルユニットとして押し出していこうとする動きが盛んです。25日には広島東洋カープから本拠地球場で実際に働く女性たちで結成されたユニット「C-Girls」がデビューし、28日には千葉ロッテから本拠地球場でビールの売り子をつとめる女性たちで結成された「カンパイガールズ」がデビューしました。
一見するとAKB48的な「今会えるアイドル」の模倣のような企画ですが、これはプロスポーツ団体にとって大きな発明と言えるものです。
球場にアイドル的な存在がいれば、男性ファンをひきつけることができる……そこまでは簡単に思いつきますが、実際にアイドル的な存在を生み出すことは簡単ではありません。特にスポーツ界隈では、その競技・チームを愛しているかどうかというファンとしての属性が問われがち。「野球には興味がないけれど、男性野球ファンのアイドルになりたい!」などという姿勢では、ファンを獲得するどころか、逆に強い反発をも生み出しかねません。
「カープ女子」「セレ女」などという昨今の女性スポーツファン拡大の動きに対しても、それが週刊誌などで採り上げられると、「どこかのモデルが仕事としてファンを演じているのではないか?」と疑ってかかるような風潮があります。そして、ひとたびそうした背景が発覚すれば、「ニセモノ」としてバッシングされるのです。
そんな中、C-Girlsやカンパイガールズは「ファンかどうか」を問われることなく、男性野球ファンとつながりを持つことができます。「球場で実際に働いている」という彼女たちのバックボーンは、必ずしも「ファン」であることを示すものではありませんが、野球ファンにとっては強い仲間意識をかきたてるものです。「どこかのモデルが仕事で演じているのではないか?」という疑いを持ったとしても、彼女たちが実際に働いているのは球場の中ですので、そうした疑いもすぐさま否定されます。安心して身内だと思って応援できるアイドルなのです。
「アイドルになりたい」という女性の意向と、「安心して応援できるアイドル」「ファンを裏切らないアイドル」を求める男性側の意向をガッチリと噛み合わせる存在として、C-Girlsやカンパイガールズはほかのスポーツ団体でも大いにマネされるべき企画ではないでしょうか。働く女性はアイドルになれて楽しい、ビールや弁当を買うファンはアイドルと会えて楽しい、球団はみんなが喜んでくれて楽しい。まさに三方一両得の企画。
「ファンかどうか」を特に重要視するような競技、熱心なファンが支える競技、たとえばサッカーのようなサポーター文化が強くある競技団体でも、C-Girlsやカンパイガールズの仕組みは活用しやすいはず。「ファンかどうかを問われない身内」というC-Girlsやカンパイガールズの仕組みは、今後ほかのチームにも波及していくのではないでしょうか。チアリーダーなどよりもグッと近い距離感を含め、大いに流行ってもらいたい企画です。応援するチームにそんなアイドルがいたら、記念に一杯ビールを買ってみたくなりますからね。
(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)
QVCマリン、ヒーローインタビューに「マリーンズ カンパイガールズ」が登場!#chibalotte pic.twitter.com/XxXdeD8QHs
— パ・リーグTV公式 (@PacificleagueTV) 2015, 7月 28
一見するとAKB48的な「今会えるアイドル」の模倣のような企画ですが、これはプロスポーツ団体にとって大きな発明と言えるものです。
「カープ女子」「セレ女」などという昨今の女性スポーツファン拡大の動きに対しても、それが週刊誌などで採り上げられると、「どこかのモデルが仕事としてファンを演じているのではないか?」と疑ってかかるような風潮があります。そして、ひとたびそうした背景が発覚すれば、「ニセモノ」としてバッシングされるのです。
そんな中、C-Girlsやカンパイガールズは「ファンかどうか」を問われることなく、男性野球ファンとつながりを持つことができます。「球場で実際に働いている」という彼女たちのバックボーンは、必ずしも「ファン」であることを示すものではありませんが、野球ファンにとっては強い仲間意識をかきたてるものです。「どこかのモデルが仕事で演じているのではないか?」という疑いを持ったとしても、彼女たちが実際に働いているのは球場の中ですので、そうした疑いもすぐさま否定されます。安心して身内だと思って応援できるアイドルなのです。
「アイドルになりたい」という女性の意向と、「安心して応援できるアイドル」「ファンを裏切らないアイドル」を求める男性側の意向をガッチリと噛み合わせる存在として、C-Girlsやカンパイガールズはほかのスポーツ団体でも大いにマネされるべき企画ではないでしょうか。働く女性はアイドルになれて楽しい、ビールや弁当を買うファンはアイドルと会えて楽しい、球団はみんなが喜んでくれて楽しい。まさに三方一両得の企画。
「ファンかどうか」を特に重要視するような競技、熱心なファンが支える競技、たとえばサッカーのようなサポーター文化が強くある競技団体でも、C-Girlsやカンパイガールズの仕組みは活用しやすいはず。「ファンかどうかを問われない身内」というC-Girlsやカンパイガールズの仕組みは、今後ほかのチームにも波及していくのではないでしょうか。チアリーダーなどよりもグッと近い距離感を含め、大いに流行ってもらいたい企画です。応援するチームにそんなアイドルがいたら、記念に一杯ビールを買ってみたくなりますからね。
(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)