26日、東京都千代田区の衆議院議員会館で開かれた教育基本法改正案の反対集会。呼びかけ人の高橋哲哉教授と三宅晶子さん。(撮影:東雲吾衣)

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「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」は26日、東京都千代田区の衆議院議員会館で、政府・与党が28日に国会に提出を予定している教育基本法改正案に反対する集会を開いた。呼びかけ人の一人、東京大学大学院の高橋哲哉教授は同改正案の「愛国心」をめぐる項目について「国への愛は、法律で決めるようなものでない」と訴えた。

 高橋教授は、教育基本法前文の「平和を希求し」という表現が、憲法第9条と同法律を結びつけていると説明。改正案で「平和」を「正義」という表現に置き換えることは「憲法との関係を断ち切る重大な問題」と指摘した。

 同集会には民主党・社民党・共産党の野党議員も参加。社民党の又市征治参議院議員は「このような大事な改正案が、与党だけの密室協議で決められている」と改正のプロセスを批判した。【了】