ファーストリテイリングの新業態『BODY BY UNIQLO』で展開する女性用下着(撮影:吉川忠行)

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「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング<9983>は9日、東京・銀座に10日開業する新業態の女性用下着専門店『BODY BY UNIQLO(ボディー・バイ・ユニクロ)』を報道陣に公開した。先日発表した中期計画で「新たなユニクロ」を強調した同社にとって、新たに打ち出した業態の第1弾となる。

 今回開店するモザイク銀座阪急店は、売り場面積が19坪で、ピンクや白を基調とした店舗に、同業態独自のピンクのロゴが掲げられている。これまでユニクロ店で販売しているベーシックタイプに、レースを使用したエレガントタイプ、ポップなプリント柄のカジュアルタイプなどを加えた約100商品を販売、中心価格帯はブラジャーが1990円、ショーツ590円、キャミソールが1000円となる。同日行われた発表会で、キャミソールに部屋着を組み合わせた女性モデルは「肌触りもよく、ラインもきれい。外でも着られそう」と感想を語った。

 同社は2004年秋から女性用下着を全国展開し、05年8月期の売上高は300億円で、前の期よりも30%近く伸ばした。女性用下着の市場規模は約8000億円とし、ユニクロのシェアは2.5%と試算。民間シンクタンクの調査によると、ユニクロを女性下着の購入場所に選ぶ消費者が、イトーヨーカ堂や通信販売のセシールに次いで3番目であることから、シェア拡大を狙い、『ボディー』の展開で3年後には05年の2倍の600億円と見込む。

 同社は、『ボディー』店を10月に首都圏で2店舗、今後都市部で20〜30坪規模の小型店を出店する計画。既存のユニクロ店で扱う女性用下着も『ボディブランド』に順次切り替える。同社インナー事業部の白井恵美部長は「水着も取り扱おうと思っている」と述べた。

 ファーストリテイリングは9月5日に、10年までに連結売上高1兆円をめざす中期経営計画を発表。立地・業態開発を抜本的に見直し、男性、女性、子ども、グッズ、下着の各コレクション別に事業部を再構築。商品開発体制の強化やコレクションごとの単独出店などをめざしており、10月には首都圏で子ども服専門店も2店舗開業する予定。【了】

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