韓国・ソウルに開業したインフィニティの販売店舗(左)と、発売された「G35クーペ」=日産自動車広報提供

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日産自動車<7201>は29日、同社の最高級ブランド「インフィニティ」を韓国で販売開始したと発表した。同社にとって初めての韓国市場参入となる。当初は、「Q45(日本名シーマ)」「M45」「M35(同フーガ)」「G35セダン(同スカイラインセダン)」「G35クーペ(同スカイラインクーペ)」の5車種を投入し、9月には「FX45」「FX35」の2車種を追加する。

 販売価格は、「Q45」が1億300万ウォン(日本円で約1120万円)、「M45」が7900万ウォン(同約860万円)、「M35」が6270万─6550万ウォン(同約680万─約710万円)、「G35セダン」が4990万─5150万ウォン(同約540万─約560万円)、「G35クーペ」が5450万ウォン(約594万500円)。同社によると、年間販売台数の目標は、2005年で700台、06年で2000台と掲げ、2010年までに韓国輸入車市場のシェア10%にあたる5万台をめざす。

 同社は、これに合わせて昨年3月に子会社「韓国日産」を現地に設立して販売網を構築し、今回、ソウル市江南区に第1号店を開業した。同店舗は6階建てで、高級ホテルをイメージした受付やラウンジ、納車スペースを備えているという。数カ月以内に店舗数を増やし、当面は計4店舗体制で販売する。

 インフィニティは北米で1989年にブランド展開を開始、現在までに中東、台湾で販売されている。25日に米国で発表されたサービス満足度調査(JDパワー社調べ)では、フォード「リンカーン」、GM(ゼネラル・モーターズ)「キャデラック」、GM「サターン」、トヨタ<7203>「レクサス」に次ぐ5位をマーク。世界の高級車と競合するブランドに成長している。

 同社のカルロス・ゴーン社長は4月25日の会見で「インフィニティブランドを今後3─5年の間に、グローバルに多くの高級車市場で展開していく」と話し、07年度を最終年度とする中期経営計画「日産バリューアップ」の期間内に、インフィニティ車を中国、ロシアでも展開することを発表している。【了】

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