15日、日本テレビ「NEWS ZERO」では「三浦知良×北澤豪 プロ30年目"現役"こだわる理由」と題し、プロ30年目のシーズンを迎える横浜FC・三浦知良にサッカー解説者・北澤豪氏が行ったインタビューの模様を放送した。

昨シーズンはプロ29年目にして初の先発出場がなく、42試合中2試合の出場(4分間)に留まったキングカズは「プロとして失格」とまで語っている。それでも試合に出場したいと思う気持ちが来月48歳になる永遠のサッカー小僧を突き動かす。

かつての盟友・北澤氏の質問に「もうね聞かれたくないね、それ」といった本音も飛び出したカズのインタビュー。番組で語った主なコメントは下記の通りだ。

――心が折れたりすることはあった?
「やっぱ試合に出たい中で出れないということが一番悔しく思いますし、落ち込みますよね。だって1試合も先発ないんだよ。29シーズンやってきて、先発が1回もないなんてないもん。プロでそれで選手としてもね、不甲斐ないでしょ。

でも前向きに。次の日に試合に出なかった組が試合やるでしょ。その試合が楽しみで。自分がアピールするぞっていう気持ちで。わくわくしながら次の日の試合を迎えるね。この試合に向けて前の日から飯も変えてるからね」

――試合出れない組の(練習)試合であっても?
「でも、それはすごく大変。練習試合、大学生だよ、相手。でも関係ない。自分では。同じことをやる。素うどんと素パスタとおむすびを食べて。朝からそんなに食べてる人いないでしょ?」

――そうさせるのは?
「試合(公式戦)に出たいからですよ。そこで活躍したいからよ」

――カズさんにとってサッカーとは?
「もう聞かれたくないね、それ。言葉では表せないものだよね。人生と言ったら人生だしさ。遊びって言えば遊びだし、趣味って言えば趣味でしょ。夢の中と言えば夢の中だし。夢が醒めてほしくないんだろうね。プロ契約してからずっと夢の中にいて、まだ夢が醒めないんですよ。だから、醒めてほしくないと思ってずっと醒めないように走っているんだよね」

――何歳まで続けるんですか?
「それも聞いてほしくないね。夢が醒めるまでと言っておきます」