逃走容疑者の愛犬が“裏切り”、警察に隠れ場所教えて尻尾フリフリ。

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犬は人間にとって最良の友人だろうか? そう、あなたが法を犯すまでは……。そんな犬の行動が話題を呼んでいる。

米紙ニューヨーク・デイリーニュースや英紙デイリー・ミラーなどによると、米アラバマ州プラットヴィルの警察が、先日、麻薬捜査の一環である容疑者宅へやってきた。その車を見て危機を悟った容疑者は、すぐさま家の裏手にある渓谷へと逃走。捜査員が家に踏み込んだ時にはもぬけの殻だったが、そこにいたのが容疑者の飼い犬ボーくんだ。

ピットブルとハスキーのミックス犬であるボーくんに気がついた捜査官は、ボーくんに飼い主を探すよう「行ってこい」と仕向けることに。このときの様子について、警察の報告書には「ボーくんはためらうことなく渓谷へと向かっていった」と記されている。そして、容疑者が地面に伏せて隠れているところまでやってきて、ここにいますよ、といわんがばかりに尻尾をフリフリ。捜査員を容疑者のところまで導いたという。

結局、容疑者は麻薬の不法所持や違法製造などの容疑で逮捕。ボーくんはそのお手柄に対して、警察犬を担当する巡査部長から犬用ビスケットをもらうことになった。警察は裁判で必要な場合にはボーくんを証人として出廷させることもあると伝えられている。

なお、ボーくんは現在、容疑者の家族のもとに身を寄せており、地元の動物管理局が適切に保護されているかどうか定期的にチェックしているそうだ。

この報道に対して、ネットでは「警察犬としての再就職が決まったな」「警察が面倒を見てくれることを望むよ」「愛情より正義を取ったんだね」「飼い犬に手を噛まれるとはこのことだ」と全体的にボーくんの功績を称える感想が多く寄せられている。