By Juan Verni

当局により2000年からゲーム機の製造や販売が禁止されていた中国で、ついにゲーム機販売が解禁されました。解禁後のゲーム機販売第1号となったのが、2014年9月29日に販売が開始されたMicrosoftの「Xbox One」で、発売初日の販売台数が10万台を突破したことが判明しました。

Xbox One Sales Gear Up in China And UK As October System Update Improves Hardware - International Business Times

http://au.ibtimes.com/articles/568265/20141001/xbox-one-china-uk-sales-ps4-october.htm#.VCulZHl0yUm

Xbox One中国で発売されたのは公式に発表されていた日付から3日遅れの9月29日で、上海や北京にある小売店にはXbox Oneを求める大勢の人が行列を作りました。初日の販売台数は10万台突破とスマッシュヒットとなりましたが、その理由として中国でのゲーム機販売が14年ぶりだったことが挙げられています。ゲーム機製造・販売が「青少年に有害な影響を及ぼす恐れがある」として当局によって禁止されたのは2000年のことで、販売解禁はゲームファンのみならず、一般の人々も待ち望んでいたことだったようです。

ただし、ローンチソフトは「Kinect スポーツ ライバルズ」「Forza Motorsport 5」「Powerstar Golf」「Neverwinter Online」「Max: The Curse of Brotherhood」「Dance Central Spotlight」「Rayman Legends」「トライアルズ フュージョン」「Naughty Kitties」「Zoo Tycoon」の合計10本のみで、「Halo: The Master Chief Collection」「Call of Duty: Advanced Warfare Day Zero Edition」「Destiny」といった人気作品は、暴力的コンテンツを含むゲームを警戒した当局により販売許可が下りなかったそうです。



By Ricky Brigante

中国でのXbox Oneの販売価格は3699人民元(約6万5000円)で、日本のXbox Oneの販売価格である3万9980円を大きく上回るもので、Kinectセンサーを同梱した「Xbox One + Kinect」は4299人民元(約7万6000円)で、こちらも日本の4万9980円を大きく上回りました。

販売ソフトの規制や高額な販売価格にも関わらず、初日で10万台以上を販売したXbox Oneは今後も中国で売上を伸ばすのか、非常に気になるところ。巨大市場を持つ中国にはMicrosoftだけではなく、ソニーも中国現地企業と合弁で新会社を作って参入を表明しており、主力製品の「PlayStation 4」を投入する予定です。

今後は中国Xbox OneとPlayStation 4の激しい販売合戦が繰り広げられそうですが、中国最大級のSNS微博(ウェイボー)のPlayStation公式アカウント「PlayStation中国」はXbox Oneの発売をお祝いするメッセージを公開し、競合社といったことは関係なく中国でのゲーム機販売解禁を喜んでいる様子です。



なお、日本で2014年9月4日に発売されたXbox One国内初週販売台数は約2万4000台でした。