東京都議会で塩村あやか都議会議員(みんなの党)が、“妊娠、出産に関わる不妊など女性の悩み”について一般質問中に議場の男性議員が「お前が早く結婚しろ」などのヤジを飛ばした。セクハラともとれる不適切な発言としてニュースでも報道されたが、前都議会議員や大阪府議会議員もツイッターで批判的な意見をつぶやいている。

塩村議員は6月18日の東京都議会における最初の一般質問での出来事について、『塩村あやか(みんなの党 東京都議会議員)(shiomura) ツイッター』で触れている。

「妊娠、出産に関わる不妊など女性の悩みについて質問中に『お前が結婚しろ!』『産めないのか?』など、大変に女性として残念なヤジが飛びました」という状況に、「心ない野次の連続に涙目に。政策に対してのヤジは受けますが、悩んでる女性に対して言っていいとは思えないです」とコメントした。

19日の『NEWS ZERO』(日本テレビ系)でもこの件を取り上げ、都議会でのやりとりも放送された。それによると男性の声で「結婚した方がいいんじゃないか?」とヤジが飛び、塩村議員は微笑んでやり過ごしており、周囲もざわついたが笑い声も聞こえた。その後の陳述は声が震えたという。

番組では彼女がヤジの声があがった方を見た先の、座席の多くを占めていた自民党の議員による行為ではないかと憶測したが、未だに誰が発言したかは特定されていない。キャスターは「ヤジは良くないこと。なおかつ誰が発言したか分からない暴言は許されない」という主旨の感想を述べていた。

今回の出来事について、大阪府議会の永藤英機議員(大阪維新の会)は『永藤 英機 大阪府議会議員(nagafujihideki) ツイッター』にて「本当だとすれば東京都議会はどうしようもないな」とコメント。別のツイートでは「ヤジを飛ばした人物を特定するのは難しくない。少なくともあれだけ議場に響くヤジならその人物の左右と前後、斜めの席に座っている議員は知っているはず…」とも指摘している。

また、東京都議を経験した関口太一氏も『関口太一/前東京都議会議員(SekiguchiTaichi) ツイッター』で、「私が現職の頃も共産党女性都議に対して自民党都議が『放射能浴びた方がいい。正常になるんじゃないか』とヤジ。今回もおそらく自民党か?」とつぶやいている。

塩村あやか議員の前述のツイートにはフォロワーから「都議会、レベル低いですね」、「企業内でこんなことを言ったら懲戒処分です。都議会は違う世界ですね」、「こんなレベルのオヤジが議員とかありえんわ」などの意見がつぶやかれており、「議員は野次にも責任持つべき」、「議事録にヤジった議員の名は記載される予定でしょうか? 都民として投票対象外者を把握したいです」というものもあった。

なお、塩村あやか議員は『会派「みんなの党Tokyo」として議会運営委員会(理事会)に、議会として発言者の調査・特定および再発防止についての取組みを申し入れる』および、『地方自治法133条に基づき、塩村あやか議員より議長(議会)宛に議会として発信者の調査・特定および当該議員への処分を要求する』という対応を報告している。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)