Facebookが個人情報をアプリに渡さずログインする「匿名ログイン」を発表
Facebookが3年ぶりに開催した開発者向け会議「F8」で、Facebookに登録している個人情報を共有することなくサードパーティーのアプリにログインできる「匿名ログイン」を発表しました。さらに、サードパーティーと共有する情報をユーザーが設定できる新しいログインシステム・Facebookアカウントにひもづけているアプリをリストで表示し管理できる新しいダッシュボードの導入も併せて発表しています。
f8: Introducing Anonymous Login and an Updated Facebook Login | Facebook Newsroom
http://newsroom.fb.com/news/2014/04/f8-introducing-anonymous-login-and-an-updated-facebook-login/
匿名ログインはFacebookがユーザーの身元を確認し、匿名の識別情報を割り当ててユーザーの代わりにログインする仕組みで、ログインごとに一度割り当てられた識別情報がアプリに渡されるので、匿名でログインしてもアプリはユーザーを認識できるというわけです。「匿名ログイン」がどういったものかは下記のムービーから確認できます。
Anonymous Login
Facebookでは、ユーザーがFacebookからそのままサードパーティーアプリにログインできる機能を導入しており、このおかげで複数アプリを使っているユーザーはアプリごとにユーザー名やパスワードを覚えておく必要がありませんでした。その機能がアップデートされ、今後はユーザーがサードパーティーのアプリと共有する個人情報を自由に設定してからログインできるようになります。
新しいログインシステムでは、ユーザーはサードパーティーのアプリがユーザーのタイムラインに投稿するかどうかを自由に決めることが可能です。
新しいログインシステムは下記のムービーから確認できます。
Facebook Login
また、Facebookアカウントに関連づけているアプリの一覧を表示し、管理できるダッシュボードの導入も決定。これでユーザーは共有する情報の許可・アプリの削除などをダッシュボードから行えるようになるとのことです。
「匿名ログイン」および新しいログインシステムは、記事執筆時点ではテスト中で、数カ月をかけてユーザーに公開していくとのこと。アプリの管理を行えるダッシュボードは数週間以内に実装される予定です。