フランスの国営放送「フランス3」が20日、韓国の旅客船「セウォル号」の沈没事故を報じた際、船から引き揚げられた犠牲者の遺体にモザイクをかけずに放送したことが分かった。複数の韓国メディアが報じた。

 同放送局は船から引き揚げられた遺体3体を撮影し、モザイクをかけないまま放送。カメラは遺体をクローズアップし、手や足、紺色の運動服に黒いズボンをはいていることまで映していた。

 遺体については、事故から3日後に引き上げられたが損傷は少ないとし、犠牲者が直前まで生存していた可能性があると指摘した。

 同放送局はまた、遺体の確認作業のため長い列を作る行方不明者の家族たちや、対応の遅れに抗議する家族の姿を紹介。船長が拘束される場面も放送し、船長が乗客の救出作業を怠ったことを“正当化”しようとする供述をしていることも併せて伝えた。

 韓国のインターネット上では「外国では顔だけ出さずに映すのか」、「遺体が放送されていて驚いた」、「映されていた遺体は本当にきれいだった」などの声が集まった。(編集担当:新川悠)