額にナイフが突き刺さったままの49歳の男性が、ナイフの除去手術を受けることになった。額にささったナイフは同僚が振り回し、男性に刺さったもの。男性は一命を取りとめたが、除去手術が困難だとしてナイフが刺さったまま1カ月以上も日常生活を送っていた。除去手術を行うソウル大学病院は3日、ギネスブックに載るほど稀な手術になると予想した。複数の韓国メディアが報じた。

 男性は2月26日午前6時30分ごろ、晋州市にある事務所で35歳の同僚が振り回した刃渡り20センチのナイフで額を刺され、大学病院に救急搬送された。磁気共鳴画像装置(MRI)で検査した結果、傷の深さは8センチにも達していることが分かった。

 額に突き刺さったナイフは、大動脈や神経に触れており、手術の際に大動脈が破裂し、命を落とす可能性があるという。いくつかの病院が手術を試みたが、いずれの手術も医師の判断により中断されたため、ナイフの除去には至らなかった。

 ソウル大学病院は、今回行う手術について「ギネスブックに載るほど稀であり、手術時間も、およそ10-13時間かかる難しいものになる」と予想しながらも、「手術は成功する」との見方を示した。手術は今月17日に行われる。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:123RF)