英デーリー・メールによると、米国デラウェア州のルイス港でこのほど、1万ドルの紙幣が空から落ちてきて、現場の人びとが争奪戦を繰り広げた。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

 報道によれば、1基のヘリコプターがルイス港の上空に現れ、5分後に紙幣を投下して飛び去った。この1万ドルの持ち主はレオナルドさん(Leonard Maull)で、この町に住んでいたが1年前に亡くなった。生前は釣具店を経営し、遺言状には「1万ドルを5ドル、10ドル、20ドル、50ドルの紙幣に換え、死後1周年の日にヘリコプターを使ってルイス港の上空でばら撒いて欲しい」と書かれていた。

 バーIrish Eyesの従業員は、勤務交代のときにヘリコプターを発見し、突然空に向かって「お金だ!」と叫んだ。その後、多くの人たちが争ってヘリコプターの方向に走っていった。戻った人たちは手にお金を握りしめていたという。これを知った現地の警察は秩序維持に向かおうとしたが、バー経営者は「その必要はない。けんかなどの事件は発生していない。とても幸せなこと」と話した。

 レオナルドさんの遺言執行者のビル・ベリーさんは会計士で、「レオナルドさんは私を非常に信用している。これらはすべて彼のお金で、私は彼の望みどおりやっただけだ」と話した。しかし、レオナルドさんの友人は意外に感じており、町の人たちもレオナルドさんの普段の行動と一致しないと示した。(編集担当:米原裕子)