いやー、こんなに盛り上がらない国際大会も珍しかった。巨人は引き締まった試合をしたが、韓国野球委員会(KBO)の運営には、大いに問題があった。

大会の勝敗表

KBO-NPB20111111


KBOは2チームが出場。優勝チームであるサムスン・ライオンズと、2位の地元ロッテ・ジャイアンツ。このうちどちらかが、決勝に進出すると思われた。

順当に行けば、巨人と当たらない予選リーグA組のサムソンがB組の巨人と当たるものと思われたが、台湾のラミゴに完封負け。実力的に格段に劣るチャイナには勝ったが、ラミゴもチャイナには勝ったので、この時点で敗退が決まった。

B組は、巨人が小山、澤村を先発に立てて順当に連勝。両試合ともに見たが、内海や杉内、ホールトンらは欠場したものの、引き締まった試合をしていた。故障を押して阿部がチームを引っ張っていた。

決勝は巨人の宮國が、6回を投げて林智勝 の一発だけの1失点。西村が最終回にエラーがらみで2失点したが、なかなかの好勝負だった。

しかし、KBOはやる気があったとは思えない。
自国のチームが出る試合でさえも、満員には程遠い状態。決勝戦は2500人足らずだった。

その上、決勝戦に自国チームが出ないと決まると、中継さえやめてしまった。

国際大会の意味が分かっているとは思えない。



また、応援のひどいこと。韓国側は、スタンドに応援席ができてPA入りでチアガールや応援団長が飛んだり跳ねたりしている。野球なんか見ているとは思えない。
日本の応援も「民族の祭典」と化してはいるが、よいプレーには拍手が起こるなど、まだ試合を見ているという感じはある。しかし、韓国はがなりたてるだけ。ここ数年で本当にひどくなったと思う。これでは、少なくとも外国からの観戦者は引いてしまうだろう。

先日、NHKBSでも韓国野球の番組があったが、キャスターの生島淳は、かなり辟易している感じだった。昨日の試合でも見られたが、頭にオレンジ色のごみ袋をかぶるのは、情けないとしか言いようがない。

台湾は以前から拡声器で一人ひとりの選手に声援をするのがスタイルになっている。決勝のラミゴの試合でも、選手ごとにがなり立てていた。巨人もトランペットを鳴らしていたが、観客席がさびしいから、貧相なことこの上ない。

優勝した巨人も甲斐がなかったことだろう。

KBOは今、一杯お客が入っていると言うが、野球の実力も、マネジメントも退歩しているのではないだろうか。身内で凝り固まってしまっているような気がする。
NPBにも期待できないと思ったが、KBOも同様だ。まだ八百長問題から立ち直ろうとする台湾=CPBL:中華職業棒球大連盟のほうが真摯なのかもしれない。