インテルのマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)のブラジル訪問は3日で終わる。だが、同TDは2日にサンパウロのジュベナウ・ジュベンシオ会長と会談した。約2時間と長きにわたって話した両者だが、そのテーマは一つだけ、MFルーカスのことだ。

インテルはサンパウロに具体的な最初のオファーを提示した。2000万ユーロ(約20億円)にボーナス、合計で2500万ユーロ(約25億円)に達する条件だ。当初のシナリオは、インテルを笑顔にさせるものだった。

ルーカス本人がイタリア、スペイン、イングランドを望んでいるため、アンジ・マハチカラはレースから外れ、マンチェスター・ユナイテッドとの交渉も突然に中断。また、代理人のワグネル・リベイロ氏も最近、ブランカTDと会ってサラリーについて話した。今、ルーカスはインテルを応援している。

だが、サンパウロのアダウベルト・バチスタSD(スポーツディレクター)は『Calciomercato.it』で、「2500万ユーロ? それでは十分ではない。我々はすでに3200万ユーロ(約32億円)の正式オファーを断ったのだからね」とコメント。次のように続けた。

「3500万ユーロ(約35億円)なら足りるか? 正確な金額について話すのは良くないね。私に言えるのは、インテルからは今、書面でのオファーを受け取ってはいないということだけだ。マンチェスター・シティも争奪戦に? 我々は知らないな。彼らとコンタクトはないよ」

なお、インテルは先日、GKジュリオ・セーザルの代理人であるジョシアス・カルドソ氏とも会談している。目的は、支出を抑えて補強に集中すべく、同選手との契約を解消することだ。その補強に関しては、キエーヴォDFマルコ・アンドレオッリをすでに“確保”している。だが、同選手にはユヴェントスも関心を寄せている。