米国に第2の慰安婦碑、日本の妨害懸念し「極秘」で遂行=韓国
米ニューヨーク州ナッソー郡のアイゼンハワー公園内ベテランズメモリアルに16日、「旧日本軍が20万人以上の少女を強制的に拉致した」などと記された従軍慰安婦の碑が建立された。韓国メディアは、「第2の慰安婦の碑が建てられた」と相次ぎ報じた。
碑の設置は在米韓国人団体「韓米公共政策委員会」などが計画。日本側の妨害工作を懸念して碑の設置に向けたすべての工程を極秘で推進した。ナッソー群政府とも密かに協議を重ね、通常であれば碑の設置許可や場所の選定、碑の製作、公園局側の設置許可証の発行など、2年かかる手続きを2週間で済ませた。
碑には、日本軍が20万人以上の少女を「性的奴隷(Sexual Slavery)」にするため強制的に拉致し、極悪非道で卑劣な犯罪を犯したことを忘れてはいけないといったメッセージが記されている。慰安婦犠牲者たちの苦痛や流れた血を象徴するため、赤い花崗岩が用いられた。
建立後はナッソー群政府が管理するが、碑の製作には米韓自治体や、在米韓国人団体が関わっているため、碑の撤去は簡単にはできないという。除幕式は、姜雲太(カン・ウンテ)光州(クァンジュ)市長の米国訪問に合わせ、20日に行われる。
慰安婦の碑は、すでにニュージャージー州パリセイズパーク市の公立図書館にも設置されている。2012年5月には自民党議員がパリセイズパーク市に碑の撤去を求めるなど、日韓で対立が続いている。(編集担当:新川悠)