インテルは24日、ファティ・テリム監督率いるガラタサライとプレシーズンマッチを行った。インテルにとっては、今夏初の本格的なテストマッチである。インテルはFWサミュエル・エトーが個人技で打開してポストを叩く場面はあったものの、最後までゴールを奪うことはできなかった。

また、GKルカ・カステッラッツィが開始5分で負傷した。そのため、ゴールマウスには、パオロ・オルランドーニが入っている。後半は多くのメンバー交代もあり、あまりチャンスはつくれていない。ガラタサライファンがゴール裏で発煙筒を使用し続けたことで視界が悪くなり、一時試合が中断するハプニングもあった。試合が途中で終了する可能性もあったが、ガラタサライ主将アルダ・トゥランの説得により、サポーターは落ち着きを取り戻した。

インテルは、2日間で2人のGKがKOとなった。23日は、エミリアーノ・ヴィヴィアーノが負傷。練習中に左ひざ前十字じん帯を断裂して、長期離脱が確定した。24日は、カステッラッツィの番となってしまっている。ミランとのイタリア・スーパーカップでゴールを守るはずだった彼は、相手選手との接触で頭を強打。ピッチに倒れて、担架で運び出された。その後すぐに病院へ運ばれ、周囲には不安が走っている。ただ、病院での検査で異常は見当たらず、カステッラッツィはチームメートと一緒にイタリアへ戻れることになった。同選手は、「すべて覚えている。検査は陰性だったよ。大丈夫だ」とコメントしている。

ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督は、このテストでも3バック(ラノッキア、サムエル、キヴ)を採用した。中盤には、スナイデルとスタンコビッチを中央に置き、右サイドには復帰した長友、左サイドにはとても活発に動くオビを起用している。エトーが前線のターゲットになり、カスタニョイスとアルバレスがその下という形になった。アルバレスは、中盤の一部となることもしばしば見られている。

後半になると、指揮官はキヴを下げてカルディローラを投入。その他のレギュラーメンバーは、約1時間はピッチに立った。それからは、プレシーズンマッチ独特の選手交代が続き、0−0のままで試合終了となっている。