インテルのジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が最初に求めている補強は、ジェノアFWロドリゴ・パラシオだ。同選手の獲得交渉には、インテルFWゴラン・パンデフのトレードが織り込まれる可能性がある。ジェノアが同選手を気に入っているからだ。

1日、インテルとジェノアはマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)とエンリコ・プレツィオージ会長がインテルのクラブオフィスで交渉をスタートさせている。オフィスから出てきた際、プレツィオージ会長はコメントを残さなかったがミラノの「ヒルトン・ホテル」では、ジェノアのステファノ・カポズッカSD(スポーツディレクター)がパラシオの代理人と会談している。

その後、プレツィオージ会長はイタリア『ラジオ・ラジオ』のインタビューで、パラシオとパンデフについて次のように話している。

「(インテルのマッシモ・)モラッティ会長とは会っていない。だが、数年前から我々はこのクラブとビジネスをしており、会えばマーケットについて話すのは当然だ。パラシオに対する関心はあるよ。実現するかどうか、見てみようじゃないか。インテルと話した内容はそれだけではないがね。パラシオを金銭で売ることはない。それから我々が代役を見つけることはできないからだ」

つまり、インテルがパンデフを移籍させれば、パラシオ獲得はまとまるということだ。

「私はパンデフのことがすごく好きなんだ。だが、彼の意欲次第だね。彼がジェノアを受け入れるのであれば、(トレードは)実現するだろう。そうじゃなければ、パラシオは我々の下に残る」

一方で、プレツィオージ会長は、インテルMFマクドナルド・マリガがトレード対象となることを否定している。

「彼は素晴らしい選手だが、我々は(ケヴィン・)コンスタンを獲得し、(ユライ・)クツカもいる。だから、マリガ加入の可能性は完全に排除するよ。パラシオがインテルへ行くとすれば、それは我々にパンデフをくれたときだけだ。そうじゃなければ、ジェノアに残る。ロドリゴは(ウディネーゼFWアレクシス・)サンチェスの次に今のイタリアで最高のトレクアルティスタなんだ。常に相手をかわし、いつも数的優位をつくってくれる。(ラツィオFWマウロ・)サラテにもこの特長があるけど、ラツィオは彼に大きな投資をしたからね…」

また、同会長はガスペリーニ監督について、「確実にうまくやるはずだ。彼は優秀だよ。イタリア最高ではなかったとしても、そのうちの一人ではある。経歴だけで監督を評価することはできないのさ」と、インテルのサポーターに太鼓判を押している。

なお、プレツィオージ会長はインテルGKエミリアーノ・ヴィヴィアーノへの関心についても、「我々は彼を望んではいない。とてもコストがかかることだしね。エドゥアルドが我々の正GKであり、彼が移籍するのであれば、ベストのオプションが何かを見ていく。(ユヴェントスGKマルコ・)ストラーリ、(フィオレンティーナGKセバスティアン・)フレイ、外国のGKなど可能性はあるが、ヴィヴィアーノはない」と否定している。