韓国の特許庁は6日、慶尚北道鬱陵郡と共同で、竹島(韓国名・独島)近海で採れる特産品のアワビとサザエを、「地理的表示団体標章」として登録を進めることを明らかにした。複数の韓国メディアが伝えた。

 地理的表示団体標章は、特産品の中でも生産地域固有の品質や名声が存在する場合、生産地域と品目名を商標として登録し権利を保護する制度。特許庁には5月までに、全羅南道の新安天日塩、京畿道抱川の抱川マッコリなど115品目(外国特産品7品を含む)が登録されている。

 特許庁は竹島近海で採れるアワビとサザエが、◆品質に優れ独自の品質特性がある点。◆朝鮮時代後期から名声を得ていた点。◆鬱陵郡の漁民らがアワビやサザエなどを竹島海域で生産している点などから、地理的表示団体標章の登録に適していると判断した。

 韓国メディアは、「独島のアワビやサザエなどが地理的表示団体標章に登録されれば、“独島”特産品に知識財産権を与えることになる」とし、「同時に歴史的記録の蓄積として独島をめぐる日本との紛争に先制的に対応できる」と伝えた。

 特許庁のウ・ジョンギュン産業財産政策局長は、「独島特産品だけでなく全国各地にある伝統資源の隠された価値を再発見できるよう、知識財産関連支援を拡大する計画」と述べた。(編集担当:新川悠)



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