インテルの今夏の移籍市場における最初のターゲットは、ウディネーゼFWアレクシス・サンチェスになったようだ。インテルはすでに、ウディネーゼのポッツォ・オーナーにオファーを提示したかもしれない。ウディネーゼ側の判断はまだだが、具体的なもののようだ。

インテルが提示した条件は、まず移籍金として1500万ユーロ(約18億円)。そこに、市場価格600万ユーロ(約7億円)と想定されるMFマクドナルド・マリガを付け、さらにMFフィリッペ・コウチーニョのレンタルも加える準備があるようだ。マリガについては、パルマ時代にフランチェスコ・グイドリン監督と一緒にやっているため、すぐになじむことが可能だろう。ただ、コウチーニョに関しては、両クラブの間で問題が起きそうだ。ウディネーゼは、最低でもコウチーニョの完全移籍オプションが欲しいと考えている。ただ、インテルとしてはシンプルなレンタルを望んでいるようだ。

インテルはポルト勢にも注目している。18日のヨーロッパリーグ決勝では、マルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)が会場のダブリンで現地視察。MFフェルナンド、FWラダメル・ファルカオ、FWフッキを追った。しかし、来シーズンのチャンピオンズリーグを目指すポルトは、主力を残留させたい考えだ。

また、リールMFエデン・アザールもターゲットになっているが、同クラブのミシェル・セイドゥ会長は放出の意思がない様子。「アザールに対して1500万ユーロのオファーが届いているという話は聞いていない。とにかく、我々はインテルと戦って勝ちたいんだ。我々の選手を彼らに与えるつもりはない」と述べた。

インテルはボローニャと共同保有中のGKエミリアーノ・ヴィヴィアーノの獲得も検討している。しかし、ボローニャはインテルとの会談で、ヴィヴィアーノの保有権譲渡に1000万ユーロ(約12億円)を要求したようだ。インテルはあまり高い移籍金を支払いたくない。守護神ジュリオ・セーザルを放出しないのであれば、新たなGKは不要かもしれない。

ヴィヴィアーノの権利獲得には、ジェノアも興味を示している。ジェノアとの共同保有でミランに所属しているMFケヴィン=プリンス・ボアテングは先日、インテルについて問われると、「ミランでいい感じだ。でも、サッカー界では何でも起こり得る」と話していた。