ローマDFフィリップ・メクセスがフランス『フランス・フットボール』のロングインタビューで、ミランが新たな場所だがローマは第2の家のままだと語った。スクデットつきのミランの新ユニフォームを着たメクセスが一面の同紙の中で、メクセスは次のように話している。

「冬の間にローマを離れることを決めた。スポーツ面と個人的なこと、すべての基準を考慮したよ。ミランが2、3年前から僕を追ってくれていることは知っていた。お互いに近づいていたんだ。僕らの道はクロスすることになっていたんだよ。去年の段階ですでに移籍することもあり得た。ローマに自分を売却するように申し出たんだ」

メクセスはローマが最大限の利益を手にすることを望んだのだ。だが、ロゼッラ・センシ会長は違う決断を下した。

「最終的に彼女は友人みたいになったんだ。自分を売却するように話したとき、彼女は家族の一員を売ることはないと言ってきた。すごく感動したよ。7年間で僕は自分がローマ人のように感じるようになったんだ。ローマは僕の2番目の家だよ。(フランチェスコ・)トッティや(ダニエレ・)デ・ロッシ、(アルベルト・)アクイラーニと僕は育ったんだ。彼らは単なるチームメート以上なんだよ」

だが、今のメクセスはさらなる何かへの野心を持っている。

「ミランは誰にとっても保証となる。僕の野心ともマッチしているんだ。勝利を狙うクラブであり、マンチェスター・ユナイテッドやバルセロナ、レアル・マドリーのように、一つ上の次元に属するクラブなんだよ。僕は勝つためにミランへ行くんだ」

「ミランはイタリアでの最高を代表している。シンボルであり、アイデンティティーであり、ブランドなんだ。すでに(マチュー・)フラミニとは話をしているよ。2月のブラジル戦の後にはチアゴ・シウバやロビーニョ、(アレシャンドレ・)パトとも話した。彼らはすでに僕の加入を知っているかのような雰囲気だったな。チャンピオンズリーグも僕の目標だ」

また、メクセスはサインを交わす上でも疑問はなかったと話している。

「ミランが話を進めてきたとき、僕は迷わなかった。いずれにしても、イタリアに残るならローマかミランしかなかったんだ。そうじゃなければ別の国を選んでいた。レアルともコンタクトがあったからね。考えたけど、セリエAに残ることを望んだんだ。すでに知っているからね。継続していく上でも、ミランとやることにした」

4月3日に左ひざを負傷し、トゥールーズでリハビリ中のメクセスだが、7月12日からはすべてのミランの選手とともに再出発することになる。同選手は「でもまずは、筋肉とフォームを取り戻すために懸命にトレーニングするよ」と語った。

メクセスはボーナス抜きで450万ユーロ(約5億2000万円)の年俸で4年契約を結ぶ。29歳にして、ヨーロッパで最も稼ぎの良いDFの一人となる。