ドイツ・ブンデスリーガが恐怖の一日を過ごすことになった。ドルトムントの本拠地ジグナル・イドゥナ・パークの駐車場で3つの爆発物が発見され、前科のない25歳のドイツ人男性が逮捕されたのだ。

ドイツ警察は29日、先月パキスタンのドイツ大使館に脅迫メールを送っていたとして、25歳の男性をケルンで逮捕している。メールでは、ドイツで2回の攻撃を予定していると明かされており、そのうちの一つがドルトントのスタジアムでのものだった。

25歳男性が逮捕されてから2日、ジグナル・イドゥナ・パークから数百メートルの距離にある駐車場で、爆発物と見られる仕掛けが発見された。警察は男性の自宅から、パソコンや化学物質などを押収している。

ただし、ドイツ内務省のスポークスマンは、「この件はテロやイスラム組織とはまったく関係がない。容疑者は単独で動いたと見られていた」と強調している。男性の詳細については明かされていない。警察によると、男性は何かの復讐のために犯行を計画していたという。何の復讐かは明らかになっていない。

男性は大使館にメールを送った件を否定しているようだが、駐車場に爆発物を仕掛けたことについては認めているようだ。犯行の動機については分かっていない。

ブンデスリーガ首位に立つドルトムントは、3日に3位ハノーファーを本拠地に迎える。8万枚のチケットはすでに完売となっており、ドルトムント側は今回の件にもかかわらず、試合を開催するとしている。ただし、警備は強化するとのことだ。