レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督が先週ラコルーニャで襲撃されたのではないかというニュースは、無視される形となった。スペインのメディアは、バルセロナの2つのスポーツ紙を除き、この件に関して報じていない。

モウリーニョ監督にはほかに考えなければいけないことがある。FWクリスティアーノ・ロナウドの負傷、そしてMFカカーの離脱だ。同選手はひざに少し痛みがあり、万全のパフォーマンスができないということで、とのことで、6日に行われるラシン・サンタンデール戦の遠征に帯同しないことになった。カカーはドクターたちと話し合った上で(だがモウリーニョ監督とは話さず)、調子が戻るまで時間をかけることを決めている。

8人の不在者がいる中でラシン戦を迎えるモウリーニョ監督は、当然のように落胆した様子で、「カカーはひざの問題から、動きを制限する痛みを訴えていると言われた。選手は万全でなければハッピーではない。調子が良いときに復帰するのが最善だということで決まった」と話している。

ラコルーニャの件に関するモウリーニョ監督への質問は2つ。ともに外国人記者によるものだった。同監督は次のように答えている。

「何も知らない。私は何も見ていない。我々はラコルーニャに着き、多くの人たちがいた。我々は普通のセキュリティーをしていて、それはあるかもしれない暴行を止めるためではなく、情熱を抑えるためのものだった。何も起きなかったんだ」

「我々はホテルへ行き、マドリッドに戻った。私は何も気がつかなかったよ。2日前、クラブからはセキュリティーの一人が刃物か何かで腰を負傷したと聞いた。私はそれ以上知りたくないし、私にとっては終わったことだ。恐怖? 何の恐怖だ?」