ワールドシリーズが終わってフリーエージェントが出そろい、スポーツ各紙がオフの動きに関する予想を相次いで出すなか、ボストン・グローブがポジション別に検証した。

先発
 クリフ・リー。今オフ、一番の注目選手。ワールドシリーズで2敗してからは「希望額に見合った投手か?」という声も聞かれるようになった。5、6年の契約を求めていると見られている。レンジャーズとヤンキースが濃厚だが、ほかにブルワーズ、メッツ、タイガース、レッドソックスも獲得に動く可能性がある。最新の情報によると、交渉解禁となった日曜日に、さっそくヤンキースがリーの代理人に接触したという。

 黒田博樹。日本に戻るのではないかという噂もあるが、どうやらメジャー残留の意向のようだ。ローテーション3、4番手を任せられる右腕。

リリーフ
 ラファエル・ソリアーノ。レイズで活躍した第一級のクローザー。ホワイトソックス移籍の可能性。

野手
 カール・クロフォード。6年12000万ドル希望か? エンゼルス、レンジャーズ、マリナーズ、レッドソックス。

 ジェイソン・ワース。5年7500万ドルなら妥当だが、レッドソックスは5年は提示しないだろう。ヤンキース、タイガース、エンゼルスなどが交渉に加わる可能性。

 エイドリアン・べルトレ。ボストン残留でなければ、西海岸を希望している。アスレチックス、エンゼルスが移籍先として有望。

捕手
 ヴィクター・マルチネス。タイガース、ブルージェイズ、ロッキーズのほか、レンジャーズとマリナーズも獲得に動く可能性。

指名打者
 アダム・ダン。本人は一塁、外野を守りたがっている。アスレチックス、カブス、オリオールズならば守備機会を与える可能性がある。

 ヴラディミール・ゲレーロ。レンジャーズはネルソン・クルーズ、ジョシュ・ハミルトン、マイケル・ヤングを休ませるためにDHを明けておきたい。シーズン後半は調子が落ちて、ポストシーズンも打率は.226にとどまった。残っている可能性はレイズぐらいだろう。

 マニー・ラミレス。2000万ドル選手ではなく700万ドル選手であることを認識するべき。レイズとホワイトソックス。

 ジム・トーミ。ツインズ、またはホワイトソックス。

 松井秀喜。あるとしたら、マリナーズ。

 デレック・ジーター、マリアノ・リベラ、アンディ・ペティートについては、ヤンキース残留でほぼ決まっているので、上記には含まれていない。