６日の南アフリカ・ワールドカップ準決勝でオランダと対戦するウルグアイ。かつてミランを指揮した“マエストロ”、オスカル・タバレス監督は目を開けたまま夢を見ている。そして、彼はそこから目覚めたくないと望んでおり、試合を前に次のように話している。

「今大会はサプライズに満ちている。だったら、さらにそれがあってもおかしくはないと思うんだ。我々は夢を見続けている。グループリーグの組み合わせが決まったとき（フランス、南アフリカ、メキシコ）、誰もが我々に“お悔やみ”を言ってきた。だが実際は…。オランダがブラジルを倒すと思っていた人も少なかったはずだ。でも、これがサッカーなんだよ。Ｗ杯は絶対的に最強のチームが勝つのではなく、この大事な瞬間に最強でいるチームが勝つんだ」

「オランダには常に素晴らしい選手たちがいた。優勝したことはなくてもね。彼らは常に攻撃をするが、今の彼らには良いディフェンスもあるんだ。両チームのポテンシャルを考えれば、勝負にはならないかもしれない。オランダは我々よりもタレントがいるからだ。我々はパーフェクトな試合をしなければいけない。だが、可能性はあるんだ」

「今の結果が国でファンにもたらした影響は素晴らしいね。特に、長いこと素晴らしい結果を見ていなかった若者たちにとってはそうだ。我々は招かれていないパーティーにいる。そこに残れるかどうかは我々次第だ。何百万もの人が見ている。満足しているし、挑戦でもある。我々は過小評価されていたわけではないが、予想は最近の結果に基づいて行われるから、我々はサプライズとなったんだよ。夢を見ていなければ、我々はここにいなかった。ウルグアイの人口は300万人。これよりももっと多くの人がサッカーをやっている国もあるんだよ」