近年稀にみる均衡した試合となったバルサ対R・マドリーのクラシコ。バルサがボールを持ち、R・マドリーはバランスを崩さずにカウンター狙い。両者の一進一退の戦いは試合終了まで続いた。試合はアンリに代わり途中出場したイブラヒモビッチがボレーを叩き込み1−0でバルサが勝利。結果的にはバルサの勝利に終わったが、R・マドリーもゴールチャンスを幾度となく作る好ゲームとなった。

 C・ロナウドが1対1を外す。C・ロナウドがFK時にレーザービームを顔に受ける。プジョルが3度のタックルでゴールを死守。大一番に弱いと言われるイブラヒモビッチのゴール。この試合には色々なストーリーが含まれていたが、その中でもあのイニエスタがC・ロナウドに向かって行ったシーンは白熱したゲームを象徴するものだった。

 平和主義でファールを受けても文句をほとんど言わないイニエスタ。しかし、この試合は別物だった。前半終了間際、倒れたイニエスタに対しC・ロナウドは、「立ち上がれ」と要求。このシーンについてイニエスタは、「すぐに転ぶなと言ってきたから黙れと言ってやった。彼はそれを言える立場の選手ではない」と語っている。イニエスタまでも熱くさせたクラシコ。2強の今後の戦いぶりがますます楽しみになった試合だった。

(スペイン通信)