doa(撮影:野原誠治)
 10月22日に、男の色気溢れる徳永のリードヴォーカルとコーラスワークが魅力のニューシングル「I wish」を発売したdoa。昨年9月に発売した前作「3」から1年2ヶ月、11月19日には「I wish」「ガラスのハイウェイ」「サザンライツ」のシングル3曲を含む全13曲を収録した4作目のニューアルバム「Prime Garden」を発売した。

――前作のアルバム「3」やその次のシングル「ガラスのハイウェイ」辺りから、社会に出てある程度の人生経験を積み重ねた人達が共感を覚える歌詞だったり、メンバーの皆さんと同世代というか等身大の言葉だなと感じているのですが、前作を踏まえてアルバムを制作するに際して、何かメンバーで話したことはありましたか?

徳永暁人(以降、徳永):特に話し合ってはいないんですけど、前作を作った段階で手応えというかが、自分達の中であったので、漠然とですけど「大人の休日」みたいなテーマがあって。「Garden」「庭」という、「なんとかGardenにしたいね」みたいなのが漠然とあったんですよ。例えば休みの日にとか、アフターファイブでも何でもいいんですけど、居酒屋に行って「ここだけは俺らの庭だぜ」みたいなものとか。友達の家でも、会社の休憩室でも何でもいいんですけど、そんな様なアルバムに出来たらいいね、って。最終的に、「Prime」という「最高の、極上の」「Garden」という、「ここは俺達にとってだけは最高だぜ」って言えるような、そういうテーマは何となくありましたね。

吉本大樹(以降、吉本):僕らが最近ずっと意識してるというか、統一してるというか。アルバムに入る曲の歌詞は、本当にさっき仰っていた等身大と言うか、気取らない素の僕らが書く、ナチュラルな人間を出したかったんですよね。そこはすごく重要なポイントでしたね。

大田紳一郎(以降、大田):僕の場合は「3」を作り終えて、次は「ガラスのハイウェイ」が来たから、なんとなくこうなるな、みたいなものがあって。徳永君が作ってくれる曲とかも、そういう新しいというか、「3」を超えたdoaが出来てきていたので。「これはいいアルバムになるな」と思いながら、一生懸命ずっと詞を書いたりしていましたね。

――シングル以外の曲は、一番古い曲で言うと、いつ頃からアルバムの制作作業に入ったんですか?

徳永:シングル以外で一番古いのは、多分「風の中育てた花」とか。もう去年には大体出来ていたんですけど、詞を変えたりしましたね。

――一番新しい曲は?

徳永:新しいのは一番最後の「乾杯」ですね(笑)。本当によく行くスタジオの裏の公園に行って、3人で発泡酒を買ってきて「プシュッ」という音をレコーダーで録ってですね。砂場のふちに座って、即興でメモみたいのを置いて、「乾杯!」って歌って。まぁ、テイク1で終了してますけど。蚊が多くてね(笑)。

大田:あれは、歌なんですかね?

吉本:ただの酔っ払いですよね。子供を連れていたお母さんが、怪しそうな感じで「何、この人達?」みたいな。

徳永:酔っ払ってはいないけど、本当に飲んでいますからね。あそこが俺らの「Prime Garden」。

――12曲目の「手紙」できれいに終わる曲順もあったかなと思うんですけど、曲順はすんなりと決まったんですか?

徳永:曲順はすんなりと決まったなぁ。「Big Wave Will Come」という曲でガーンと始まるんですけど、映画みたいな感じをイメージしていて。「手紙」はソフトな感じのバラードなんですけど、それがエンディングロールで。終わった後に、もう一回何かワンシーンある映画ってあるじゃないですか(笑)。

吉本:ジャッキー・チェンがやってたNG集みたいな(笑)。

徳永:そう!それが「乾杯」かなって。そこまで楽しんで頂いて、doaを分かって頂けると嬉しいなって。