鈴木亜美(撮影:野原誠治)
 1998年、当時15歳にしてテレビ東京系「ASAYAN」からシングル「love the island」でデビューを果たした鈴木亜美。今年2月に26歳の誕生日を迎えた彼女が、デビュー10周年を迎えた7月にシングル「ONE」を発売。その後9月に発売したニューシングル「can’t stop the DISCO」を経て、11月12日に中田ヤスタカ(capsule)全曲サウンドプロデュースによる10周年記念アルバム「Supreme Show」をリリースした。

――今回の「Supreme Show」の前に、「ONE」と「can’t stop the DISCO」の2枚のシングルをリリースされましたが、その時点でもうアルバムは出来上がっていたんですか?

鈴木亜美(以降、鈴木):今年の春に、もう全部出来ていましたね。約1ヶ月間ぐらいでアルバム全曲が出来ました。基本的に、私は歌って最後のチェックをするまで待っていたんですけど、結構みっちり入っていても1か月間全てやっているわけじゃないので、そういう意味ではすごく早かったです、

――中田さんも他のアーティストのプロデュースや、自身のcapsuleもありますからね。

鈴木:私もドラマが入っていたりしたので、その合間をくぐって、という感じでしたね(笑)。

――それで「ONE」と「can’t stop the DISCO」を。

鈴木:シングルカットして。

――「can’t stop the DISCO」をシングルに選んだのは結構、攻撃的だなと感じたんですけど、先行シングルに選んだ理由は?

鈴木:もう絶対に「ONE」は夏らしい曲だし、デビューが7月なので詞の内容も一番デビュー10周年にふさわしい曲だなと思っていたので、すぐに決まったんですけど。その次に「アルバム前に何を出そうか?」となった時、ちょっと意外性があって、「ONE」とはまた違う顔の曲が出せたらいいなと思って。それで「TEN」と「can’t stop the DISCO」とで結構、悩んでたんですけど、やっぱりちゃんと歌があった方がいいかなと思って(笑)。最終的には、「can’t stop the DISCO」に。

――確かに「TEN」の歌詞も10周年にふさわしい内容だと思いますけど、サウンド面ではさらに衝撃的ですよね。

鈴木:自メッセージも込められてるし、「TEN」でも全然いいなと思ったんですけど。ただ、まぁプロモーションだとか、ラジオだとかっていう時に、「分からない」って言う人が多いと思うので(笑)。

――「DISCO」って最近あまり聞かない言葉ですけど、タイトルは中田さんが考えられたんですか?

鈴木:そうですね。どっちかって言うとタイトルはもうオマケみたいな感じで、中田さん自身もそんなに深く考えず付けるというか、やっぱり一番肝心なのはサウンドなので。まぁ、分かりやすいようにという形で。

――他に中田さんがサウンド・プロデュースされているMEGさんからは、中田さんのスタジオ行った時には、もう曲順が決まった状態でCDが焼いてあって、誰も口出せない状態みたいな話を聞いたんですけど、アルバムの曲順は中田さんが決められたんですか?

鈴木:そうですね(笑)。ただ、前もってレコーディングをしている時に、1曲ずつ上がっていくと、大体もうそのアルバムの流れについて話をしていますね。中田さんは、私のバースデーライブの時に観に来てくれていて、ライブだったりクラブだったりでなるべく曲順を変えずに、そのままの勢いで歌えるようにということは結構、前もって意識してくれていたので、それを踏まえて作っていきました。

――スタジオに入ってというより、そういうライブとかクラブでの話から、アルバムのイメージをお互いに固めていった感じですね。

鈴木:joinでご一緒した「FREE FREE」以来、クラブイベントなどでお会いした際にチョコチョコと。

――その時は、どんな話をされたんですか?

鈴木:アルバムの内容は、10周年にふさわしい、キラキラした派手なアルバムにしたいという私の希望は最初からありましたけど。やっぱり、実際にDJしていて気持ち良くて、自身をもって掛けられるような楽曲がたくさん増えたらいいなというのと。とにかく、「本当にこれが邦楽?」と思うようなものを作るのが目標でしたね。