【最新ハイテク講座】1人203万円の時代も到来?夢ではない「宇宙旅行」の現実
2008年3月11日、日本初の有人施設となる日本実験棟「きぼう」の一部(船内保管室)がスペースシャトル「エンデバー」によって打ち上げられ、土井隆雄 宇宙飛行士により宇宙での設置に成功している。このような国家政策や科学的な研究目的の宇宙開発が行われている一方で、民間での宇宙旅行への挑戦も始まっている。
昨年、ライブドアホールディングス前社長の平松庚三氏は、イギリス・ヴァージングループと20万USドル(約2030万円)で宇宙旅行への参加契約を交わした。約2,030万円と聞くと、一般のサラリーマンには手の届かない金額だが、ヴァージングループでは本格的なサービス開始から12年以内には2万ドル(約203万円)まで値下げすると発表している。
・平松“自宅警備員”庚三氏、民間宇宙旅行者1号に - ネタフル
今回は、そんな宇宙旅行の歴史と今から申し込める宇宙旅行のテクノロジーを見てみよう。
■もはや夢ではない宇宙旅行
宇宙旅行の歴史を振り返りながら、現実的になってきた宇宙旅行についてみてみよう。
●民間初の宇宙旅行者は?
世界で初めて宇宙旅行を体験した民間人は、米国の資産家 デニス・チトー氏だ。彼は8ヶ月に渡る訓練ののちにロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗り込み、2001年4月28日から5月6日まで国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している。
デニス・チトー氏の宇宙旅行は、スペースアドベンチャーズ社がロシア宇宙局との契約を仲介して実現した。ソユーズはISSに物資の補給や交代人員を送るための定期便だが、打ち上げには多くの費用がかかるため座席の一部を民間に提供して費用を補っている。
●日本人初の宇宙旅行者は?
民間人で初めて宇宙空間に到達したのはTBS特派員の秋山豊寛氏だが、宇宙旅行者ではなく、宇宙特派員として宇宙に滞在した。
秋山氏は1990年12月2日、ソビエト連邦のソユーズに搭乗し、宇宙ステーションミールで9日間を過ごした。滞在期間中は、睡眠実験などの科学実験にも参加している。秋山氏は宇宙飛行に備えて長期間にわたる訓練を行っており、海外旅行のような手軽さは無かったようだ。
現在のところ、民間人で宇宙に行った日本人は秋山氏だけで、ほかの人は正規の宇宙飛行士となっている。
■今すぐ申し込める? 宇宙旅行
旅行会社の中には、宇宙旅行を商品として扱っている会社も登場している。
●世界初の宇宙旅行者に - ヴァージン・ギャラクティック社
ヴァージン・ギャラクティック社は、ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソンが設立した宇宙旅行ビジネスを行う会社だ。同社の民間宇宙船「スペースシップ・ツー」は、2009年の就航に向け、着々と準備を進めている。定員はパイロット2名と乗客6名の計8名。フライトは約2.5時間で、地表から110km上空にまで達し、5分間の無重力体験ができる。旅行の価格は、約2,030万円。
スペースシップ・ツーは、母船となる大型航空機「ホワイトナイト・ツー」によって大空に舞い上がり、規定の高度に達すると、そこで母船から切り離されて自力で宇宙空間へと飛び立つ仕組みとなっている。機体の開発はスケールド・コンポジッツ社。宇宙観光旅行用の宇宙船なので、客席には上下に2つの窓が設けられている。
スペースシップツーの前身となる「スペースシップ・ワン」は、2004年6月21日、米カリフォルニア州のモハベ砂漠からの離陸に成功。宇宙船は高度15kmで母船から切り離されたのち、ロケットエンジンを使って高度100kmの宇宙まで到達し、これが民間初の有人宇宙飛行となった。
世界で最初の宇宙旅行者100人は「Founder(ファウンダー)」と呼ばれ、そのうちの日本人はライブドアホールディングス元社長の平松庚三氏と、クラブツーリズム株式会社経由でファウンダーシートを獲得した稲波紀明氏、東京都在住の女性3人となっている。
スペースシップ・ツーの発着地は、ヴァージン・ギャラクティカ社がニューメキシコの砂漠に建設する宇宙港となる予定だが、イギリス、スゥエーデン、オーストラリアなどでも宇宙船を発射できる場所を協議中だという。2005年5月12日には日本のクラブツーリズム社が、日本での民間宇宙旅行の販売についてヴァージン ギャラクティック社と提携している。
なお、ヴァージングループは、宇宙旅行の本格サービス開始から12年以内に旅費を2万ドル(約203万円)まで値下げすると発表している。
●民間初の月旅行も - JTB
JTBでは、月旅行をはじめ、本格宇宙旅行、無重力体験など、5種類のプランが用意されている。
1.月旅行
月の裏側へ飛行する「民間人月周回旅行」で、「DSEアルファ計画(Deep Space Expedition Alfa)」と名づけられたミッション。旅費は、1席あたり約120億円である。現時点では、下記の2種類のフライトプランが検討されている。
・ソユーズに搭乗し、地球の低軌道で月へ向かう際に使うロケット※に直接ドッキング
・国際宇宙ステーション(ISS)に数日滞在し、その後月ロケットにドッキング
※アッパーステージ・ブースター
月へは片道約3日間かかり、旅行期間は前者が8〜9日、後者が9〜21日となる予定。最大の特徴は間近に眺める月の景色で、月の裏側へは上空200〜300kmを飛行して眺めることができる。アポロ14号が着陸した「フラマウロ高地」をはじめ、月の中でも最も美しいといわれる「コペルニクスクレーター」、映画にも登場した「ティコクレーター」、地球上で見る月と同じように満ち欠けする地球の姿を見ることができる。
本格的な宇宙旅行となるため、出発前にロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターで、6カ月〜8ヶ月に渡る訓練を受ける必要がある。
2.本格宇宙旅行(軌道飛行)
ソユーズに搭乗して宇宙へ出発し、ISSに滞在しながら軌道飛行を楽しむプラン。ISSでの滞在は8日間で約30億円、オプショナルツアーの宇宙遊泳は約18億円。
こちらの特徴は青い地球を眺められる点だ。エベレストやアマゾン川、ガンジス川、ハバナ諸島などの雄大な自然をはじめ、雷雨やハリケーン、オーロラなどの気象も宇宙から観測できる。
ISSは約90分で地球を一周するので、流れるような地球の景色を眺められる。滞在中はステ−ション内の見学はもちろんのこと、そこで働く宇宙飛行士たちとともに食事や睡眠をとることになるので、宇宙での刺激あふれる生活を満喫できる。
本プランも月旅行と同様、出発前にガガーリン宇宙飛行士訓練センターでの訓練を必要とする。
3.宇宙体験旅行(弾道飛行)
地球の大気圏を離れ、宇宙空間を体験するプラン。旅費は、約1,224万円。
宇宙船は音速※の高度100kmへと急上昇し、最高高度に達したところでロケット・ブ−スタ−を停止。滞在時間は、およそ5分間だが、無重力状態を体験できる。ビデオシステム「ロケットカム」で船内の様子や船外の風景の撮影もできる。
※秒速343メートル
出発前に約3日間の集中訓練によるフライトシミュレーション、セ−フティシステム、通信システム、天文学についての講義を受ける必要がある。
宇宙船は、ロシアの「エクスプロ−ラ−」、ロシアのサブオービタルコーポレーション「コスモポリス-21」、アメリカのXCOR社「ジ−ラス」、ロケットプレ−ン・キスラ−社「XPスペースプレーン」などが候補にあがっている。
4.無重力体験 - アメリカ
NASAが宇宙飛行士の無重力訓練用に改造したボ−イング727-200型輸送航空機「G−FORCE ONE」を使用する。同機は、座席が取り払われ、安全のために内壁にクッションが設置されている。NASAのベテラン宇宙飛行士による地上訓練や説明を受け、宇宙飛行士が経験するのと同じ無重力状態を体感できる。
個人向けが一つ、団体向けが2つの計3種類のプランがある。
・個人向けプラン
宙返りや無重力でジャンプなどが楽しめる日帰りプラン。旅費は約44万円。
・団体向けパッケージプラン
1つの目標を念頭においた「星に近づく」プログラム。参加者20名様で、旅費は約2,180万円。
・団体向けチャーター機プラン
チャーター機による無重力体験飛行。参加者27名様で、旅費は約1,197万円。
G−FORCE ONEは水平位置から約45度の角度で急上昇※し、機体が放物線の最高点に達したところで速度をゆるめると、20〜30秒の無重力状態を体験できる。同機が降下を始めると、約30秒間の「フリーフォール(急速落下)」の感覚を味わえる。
※約1.5〜2Gの重力がかかる
その後は、機首を約30度の角度に下げ、再び1.5〜2Gの重力を体験できる。このように体が押さえつけられるような加重力と、体が浮く無重力を交互に体感できる。無重力状態を生み出す放物線状の飛行は、10〜15回ほど繰り返される。
なぜ無重力を体験できるのか?
飛行機の中の人間には慣性力が働いており、飛行機が落下すると慣性力と重力と釣り合って無重力と同じ状態になる。
いずれのプランも、出発前にベテラン宇宙飛行士による訓練を受ける必要がある。
5.無重力体験 - ロシア
団体向けパッケージプラン(旅費は約1,380万円)と団体向けチャーター機プラン(旅費は約708万円)の2種類が用意されている。
訓練用に改造されたイリュ−シン76型専用ジェット機を使用。ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(スタ−シティ)から出発し、高度2万5千フィート(約7,500m)から3万5千フィート(約10,500m)の上空で、約30秒間の無重力を約10〜15回体験できる。
無重力を体験後は、スタ−シティで宇宙飛行士たちが訓練を受ける施設を見学する。同施設は、ガガーリン宇宙飛行士が人類初の宇宙旅行に成功した前年に建設されたもので、訓練区の一部は観光用に解放され、博物館やお土産売り場がある。パッケージプランでは、ロシア宇宙飛行士との親睦ディナーが用意されている。
参考
・宇宙旅行 | ソユーズ・ロケット | ヴァージン・ギャラクティック - ウィキペディア
・宇宙旅行のご案内 - クラブツーリズム
・JTB宇宙旅行 - JTB
・<観光丸プロジェクト>再使用型ロケット旅客機による大衆宇宙旅行の時代 - Space Future Japan
・ヴァージン・ギャラクティック - 企業サイト
・JTB - 企業サイト
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昨年、ライブドアホールディングス前社長の平松庚三氏は、イギリス・ヴァージングループと20万USドル(約2030万円)で宇宙旅行への参加契約を交わした。約2,030万円と聞くと、一般のサラリーマンには手の届かない金額だが、ヴァージングループでは本格的なサービス開始から12年以内には2万ドル(約203万円)まで値下げすると発表している。
今回は、そんな宇宙旅行の歴史と今から申し込める宇宙旅行のテクノロジーを見てみよう。
■もはや夢ではない宇宙旅行
宇宙旅行の歴史を振り返りながら、現実的になってきた宇宙旅行についてみてみよう。
●民間初の宇宙旅行者は?
世界で初めて宇宙旅行を体験した民間人は、米国の資産家 デニス・チトー氏だ。彼は8ヶ月に渡る訓練ののちにロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗り込み、2001年4月28日から5月6日まで国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している。
デニス・チトー氏の宇宙旅行は、スペースアドベンチャーズ社がロシア宇宙局との契約を仲介して実現した。ソユーズはISSに物資の補給や交代人員を送るための定期便だが、打ち上げには多くの費用がかかるため座席の一部を民間に提供して費用を補っている。
●日本人初の宇宙旅行者は?
民間人で初めて宇宙空間に到達したのはTBS特派員の秋山豊寛氏だが、宇宙旅行者ではなく、宇宙特派員として宇宙に滞在した。
秋山氏は1990年12月2日、ソビエト連邦のソユーズに搭乗し、宇宙ステーションミールで9日間を過ごした。滞在期間中は、睡眠実験などの科学実験にも参加している。秋山氏は宇宙飛行に備えて長期間にわたる訓練を行っており、海外旅行のような手軽さは無かったようだ。
現在のところ、民間人で宇宙に行った日本人は秋山氏だけで、ほかの人は正規の宇宙飛行士となっている。
■今すぐ申し込める? 宇宙旅行
旅行会社の中には、宇宙旅行を商品として扱っている会社も登場している。
●世界初の宇宙旅行者に - ヴァージン・ギャラクティック社
ヴァージン・ギャラクティック社は、ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソンが設立した宇宙旅行ビジネスを行う会社だ。同社の民間宇宙船「スペースシップ・ツー」は、2009年の就航に向け、着々と準備を進めている。定員はパイロット2名と乗客6名の計8名。フライトは約2.5時間で、地表から110km上空にまで達し、5分間の無重力体験ができる。旅行の価格は、約2,030万円。
スペースシップ・ツーは、母船となる大型航空機「ホワイトナイト・ツー」によって大空に舞い上がり、規定の高度に達すると、そこで母船から切り離されて自力で宇宙空間へと飛び立つ仕組みとなっている。機体の開発はスケールド・コンポジッツ社。宇宙観光旅行用の宇宙船なので、客席には上下に2つの窓が設けられている。
スペースシップツーの前身となる「スペースシップ・ワン」は、2004年6月21日、米カリフォルニア州のモハベ砂漠からの離陸に成功。宇宙船は高度15kmで母船から切り離されたのち、ロケットエンジンを使って高度100kmの宇宙まで到達し、これが民間初の有人宇宙飛行となった。
世界で最初の宇宙旅行者100人は「Founder(ファウンダー)」と呼ばれ、そのうちの日本人はライブドアホールディングス元社長の平松庚三氏と、クラブツーリズム株式会社経由でファウンダーシートを獲得した稲波紀明氏、東京都在住の女性3人となっている。
スペースシップ・ツーの発着地は、ヴァージン・ギャラクティカ社がニューメキシコの砂漠に建設する宇宙港となる予定だが、イギリス、スゥエーデン、オーストラリアなどでも宇宙船を発射できる場所を協議中だという。2005年5月12日には日本のクラブツーリズム社が、日本での民間宇宙旅行の販売についてヴァージン ギャラクティック社と提携している。
なお、ヴァージングループは、宇宙旅行の本格サービス開始から12年以内に旅費を2万ドル(約203万円)まで値下げすると発表している。
●民間初の月旅行も - JTB
JTBでは、月旅行をはじめ、本格宇宙旅行、無重力体験など、5種類のプランが用意されている。
1.月旅行
月の裏側へ飛行する「民間人月周回旅行」で、「DSEアルファ計画(Deep Space Expedition Alfa)」と名づけられたミッション。旅費は、1席あたり約120億円である。現時点では、下記の2種類のフライトプランが検討されている。
・ソユーズに搭乗し、地球の低軌道で月へ向かう際に使うロケット※に直接ドッキング
・国際宇宙ステーション(ISS)に数日滞在し、その後月ロケットにドッキング
※アッパーステージ・ブースター
月へは片道約3日間かかり、旅行期間は前者が8〜9日、後者が9〜21日となる予定。最大の特徴は間近に眺める月の景色で、月の裏側へは上空200〜300kmを飛行して眺めることができる。アポロ14号が着陸した「フラマウロ高地」をはじめ、月の中でも最も美しいといわれる「コペルニクスクレーター」、映画にも登場した「ティコクレーター」、地球上で見る月と同じように満ち欠けする地球の姿を見ることができる。
本格的な宇宙旅行となるため、出発前にロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センターで、6カ月〜8ヶ月に渡る訓練を受ける必要がある。
2.本格宇宙旅行(軌道飛行)
ソユーズに搭乗して宇宙へ出発し、ISSに滞在しながら軌道飛行を楽しむプラン。ISSでの滞在は8日間で約30億円、オプショナルツアーの宇宙遊泳は約18億円。
こちらの特徴は青い地球を眺められる点だ。エベレストやアマゾン川、ガンジス川、ハバナ諸島などの雄大な自然をはじめ、雷雨やハリケーン、オーロラなどの気象も宇宙から観測できる。
ISSは約90分で地球を一周するので、流れるような地球の景色を眺められる。滞在中はステ−ション内の見学はもちろんのこと、そこで働く宇宙飛行士たちとともに食事や睡眠をとることになるので、宇宙での刺激あふれる生活を満喫できる。
本プランも月旅行と同様、出発前にガガーリン宇宙飛行士訓練センターでの訓練を必要とする。
3.宇宙体験旅行(弾道飛行)
地球の大気圏を離れ、宇宙空間を体験するプラン。旅費は、約1,224万円。
宇宙船は音速※の高度100kmへと急上昇し、最高高度に達したところでロケット・ブ−スタ−を停止。滞在時間は、およそ5分間だが、無重力状態を体験できる。ビデオシステム「ロケットカム」で船内の様子や船外の風景の撮影もできる。
※秒速343メートル
出発前に約3日間の集中訓練によるフライトシミュレーション、セ−フティシステム、通信システム、天文学についての講義を受ける必要がある。
宇宙船は、ロシアの「エクスプロ−ラ−」、ロシアのサブオービタルコーポレーション「コスモポリス-21」、アメリカのXCOR社「ジ−ラス」、ロケットプレ−ン・キスラ−社「XPスペースプレーン」などが候補にあがっている。
4.無重力体験 - アメリカ
NASAが宇宙飛行士の無重力訓練用に改造したボ−イング727-200型輸送航空機「G−FORCE ONE」を使用する。同機は、座席が取り払われ、安全のために内壁にクッションが設置されている。NASAのベテラン宇宙飛行士による地上訓練や説明を受け、宇宙飛行士が経験するのと同じ無重力状態を体感できる。
個人向けが一つ、団体向けが2つの計3種類のプランがある。
・個人向けプラン
宙返りや無重力でジャンプなどが楽しめる日帰りプラン。旅費は約44万円。
・団体向けパッケージプラン
1つの目標を念頭においた「星に近づく」プログラム。参加者20名様で、旅費は約2,180万円。
・団体向けチャーター機プラン
チャーター機による無重力体験飛行。参加者27名様で、旅費は約1,197万円。
G−FORCE ONEは水平位置から約45度の角度で急上昇※し、機体が放物線の最高点に達したところで速度をゆるめると、20〜30秒の無重力状態を体験できる。同機が降下を始めると、約30秒間の「フリーフォール(急速落下)」の感覚を味わえる。
※約1.5〜2Gの重力がかかる
その後は、機首を約30度の角度に下げ、再び1.5〜2Gの重力を体験できる。このように体が押さえつけられるような加重力と、体が浮く無重力を交互に体感できる。無重力状態を生み出す放物線状の飛行は、10〜15回ほど繰り返される。
なぜ無重力を体験できるのか?
飛行機の中の人間には慣性力が働いており、飛行機が落下すると慣性力と重力と釣り合って無重力と同じ状態になる。
いずれのプランも、出発前にベテラン宇宙飛行士による訓練を受ける必要がある。
5.無重力体験 - ロシア
団体向けパッケージプラン(旅費は約1,380万円)と団体向けチャーター機プラン(旅費は約708万円)の2種類が用意されている。
訓練用に改造されたイリュ−シン76型専用ジェット機を使用。ガガーリン宇宙飛行士訓練センター(スタ−シティ)から出発し、高度2万5千フィート(約7,500m)から3万5千フィート(約10,500m)の上空で、約30秒間の無重力を約10〜15回体験できる。
無重力を体験後は、スタ−シティで宇宙飛行士たちが訓練を受ける施設を見学する。同施設は、ガガーリン宇宙飛行士が人類初の宇宙旅行に成功した前年に建設されたもので、訓練区の一部は観光用に解放され、博物館やお土産売り場がある。パッケージプランでは、ロシア宇宙飛行士との親睦ディナーが用意されている。
参考
・宇宙旅行 | ソユーズ・ロケット | ヴァージン・ギャラクティック - ウィキペディア
・宇宙旅行のご案内 - クラブツーリズム
・JTB宇宙旅行 - JTB
・<観光丸プロジェクト>再使用型ロケット旅客機による大衆宇宙旅行の時代 - Space Future Japan
・ヴァージン・ギャラクティック - 企業サイト
・JTB - 企業サイト
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