日本時間12月23日(日/23:00)、いよいよ「ミラノダービー」が開催される。
現在首位を独走するインテルと、3試合少ないものの11位に甘んじているACミランとの勝ち点差は22と大きく開いた。

ここまでインテルはまだリーグ戦では無敗、逆にACミランは未だにホーム、サン・シーロでの勝ち星がないという異常な事態が続いている。単純に比較すれば、インテルの優位性は否めない。

昨季もダービーでは連勝したインテル、その連勝記録を伸ばしたいだろうが、チーム事情はさほど明るいとは言えない。まずヴィエラ、フィーゴ、スタンコビッチを始めとする中盤にケガ人が多く、ベストメンバーにはほど遠い。しびれを切らしたマンチーニ監督は、1月の移籍市場での補強をフロント陣に懇願しているとされる。ディフェンス陣では、DFマテラッツィが長い離脱からの復帰を果たしたが、ベストコンディションかどうかは判断が難しい。

しかし、毎年チームが苦しむ時に活躍するのがFWクルスである。今シーズンはFWスアゾもパートナーとして加わり、ここ数試合でコンディションを上げてきていることは明るい材料となりそうだ。

いずれにせよ、FWイブラヒモビッチ、MFカンビアッソ、DFコルドバという中心選手がそれぞれのオフェンス、ディフェンス共に鍵となる今のインテルは、前節のカリアリ戦のように、決して内容が悪くても勝ちきれる力を持っており、そう簡単に崩れることはないだろう。

一方のミランは、長い日本遠征を優勝という最高の形で終え、スクデット獲得を目指すのであれば、本格的にリーグ戦に集中しなければならない時期にきている。ここまで継続的に出ていたケガ人もDFヤンクロフスキー、FWロナウドらが復帰したことで、ベストメンバーを組めるまでに回復しており、アンチェロッティの起用法にも注目が集まる。

今季サッカー選手として4冠を達成したMFカカは、今まさにトップコンディションにあり、インテルの堅いディフェンス陣でも相当な警戒必要になるだろう。そして、ミランは決定力不足と言われたFW陣も調子を上げてきているだけに、クラブW杯でも魅せたピルロ、セードルフ、カカ、3人の素早いパス交換からの攻撃とシナジー効果を生み出せるか、そしてその1トップは誰になるか注目したい。

ミランとしては最悪でも引き分けに持ち込みたいところだが、引き分けでは満足することはできない今のインテルは、その力の差を見せつけることができるか、楽しみなところである。

■「ミラノダービー」は、『LiveSports.jp(ライブスポーツ)』においても、無料でライブ中継が行われ、リアルタイムで視聴ができる。

■12月23日(日)日本時間 23:00〜
セリエA/第17節(スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ)
インテル VS ミラン
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