イタリアの有力紙であるコリエレ・デッロ・スポルト紙は、ミランのカルロ・アンチェロッティ監督の後任として、ドイツワールドカップでイタリア代表を優勝に導いたマルチェロ・リッピが条件次第で内定している、と報道した。

チャンピオンズリーグのセルティック戦後、ミランのガリアーニ副会長は「来シーズンもアンチェロッティはクラブに留まることになるだろう」と語っていたのだが、仮にチャンピオンズリーグ優勝を逃し、セリエAにおいて4位以内に入れず、来シーズンのチャンピオンズリーグ予選への出場権が得られなかった場合、アンチェロッティはミランを去らざるを得なくなる。その際にはリッピの登場、ということのようだ。

ただし、4位以内に入ったとしても、ライバルであるインテルに大きく引き離されている状況はクラブ首脳陣にとって耐えがたいもの。裏を返せば、アンチェロッティはチャンピオンズリーグを勝ち獲らない限り、ミランを出て行くことになる、というのが大方の見方だ。そして、アンチェロッティと同時にマルディーニ、コスタクルタ、カフーといった、長年チームを支えた選手たちも、現役引退、あるいは移籍ということになるだろう。アンチェロッティとチームはいま、まさに正念場を迎えている。