2006年の大卒の平均初任給は19万6300円で、各学歴でもっとも初任給が高い産業は情報通信業――。こんな調査結果が26日、厚生労働省から発表された。

 調査は、10人以上の正社員を雇用する全国の民間約6万2000事業所を対象に、06年6月分の給与について7月に行い、新規学卒者を採用した約1万5000事業所の結果を取りまとめた。

 学歴別にみた初任給では、大学院修士課程修了者の男女平均が前年より2.0%多い22万4800円だった。以下、大卒19万6300円(同1.2%増)、高専・短大卒16万8500円(同1.1%増)、高卒15万4400円(同1.0%増)。

 企業別では、大学院修士課程修了が大企業で22万円台、中・小企業が21万円台、大卒では各規模ともに19万円台、高専・短大卒では大企業が17万円台、中・小企業が16万円台、高卒は各企業とも15万円台だった。

 産業別にみると、各学歴でもっとも初任給が高い産業は情報通信業で、大学院修士課程修了が22万9500円、大卒20万6600円、高専・短大卒17万6600円。高卒では建設業の初任給が一番高く16万1100円だった。反対に、もっとも低いのは大卒18万5000円、高専・短大卒15万500円、高卒13万9800円の金融・保険業だった。【了】

■関連リンク
厚生労働省
(平成18年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況)