【ファンキー通信】一体どこまで「高学歴」?

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 最近「高学歴がウリの〜」なんていう言葉が気になります! かつては学歴社会と言われた日本も、いまや実力社会に移行中(なハズ!)という風潮の中で、果たして「高学歴」という言葉自体には、どんな意味があるんでしょうか?? 

 というわけで、まずは「学歴」とは何かを調べてみたところ、「学業に関する経験」(広辞苑)、「個人が受けた学校教育の経歴」(百科事典)と、おおよそ予測可能な意味合い。そこで、「高学歴」で調べてみたところ、なんと該当語彙はナシ! という結果に。
 
 ならば! ということで全国でも有数の大手予備校数校に問い合わせてみたところ、「うちでは高学歴という言葉は使いません」「個々の生徒さんはそれぞれ違う学校を目指していますので・・・」など、ごもっともな回答をいただきました。そりゃ、「○○大学を出ていたら!」なんてコト、言えないですよね〜。

 とはいえ、ここで諦めるのも何なので、今度は教育機関に勤務する関係者と大手予備校講師に話を聞いてみました。
 
 「個々の見解の違いはあるので一概には言えませんが、一般的には、高学歴=難関大学(偏差値の高い大学)の出身者をさしていると思います。日本で言えば東京大学を頂点とした旧帝国大学(※1)や、早慶上智(※2)、関関同立(※3)なんていった私大が代表的です」(関係者)

 なるほど。出身大学で判断されることが多いんですね?

 「そうですね。中途退学や留年は別かもしれませんが、浪人などの経歴はあまり判断基準とされていないようです。ただ先に挙げた学校の中でも、出身学部や学科によって異なることもありますし、もちろん他にも難関大学と呼ばれている大学は多数あります。人によっては難易度云々ではなく、ブランド価値が高い大学を指すこともあるみたいですよ」(同)
 
 確かに。例えばお笑い界で言えば、武勇伝、武勇伝〜♪ のネタで人気沸騰中のオリエンタルラジオやくりぃむしちゅーなど、メディアに「高学歴コンビ」と謳われながら、先述の大学出身ではない場合もありますよね。

 「あくまで一例かつ一部での判断基準ですが、彼らの出身大学もまた、MARCH(※4)という括りで準難関大学と位置付けされる場合もあります」

 ん〜、なんだか奥が深い! まとめてみると、一般的には高学歴=偏差値の高い難関大学の出身をさすことが多い。とはいえ難易度にも個人的見解や判断基準があるので、結局のところ、一概には言えません! ということのよう。要するに、わりと好き勝手な判断ってコトなんでしょうか・・・!?(清川睦子/verb)

(※1)東京大学の他に、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、京都大学、九州大学
(※2)早稲田大学・慶応義塾大学・上智大学
(※3)関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学
(※4)頭文字をとって、M-明治大学、A-青山学院大学、R-立教大学、C-中央大学、H-法政大学