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カルマとピニンファリーナが提携

フィスカー・オートモーティブの経営破綻から誕生したカルマ・オートモーティブは、新しい製品群を開発するために、ピニンファリーナと協力することになった。

カルマ・オートモーティブは、米国に本拠を置く中国資本の高級車メーカー。イタリアのデザイン・ハウスと手を組むことで「将来に向けたテクノロジーと製品の開発を加速させる」という。

詳細はこれから明らかになるが、その最初の成果は今年の第2四半期に公開される予定だ。

「カルマはピニンファリーナと心から結びつき、共に魅力的なデザインを作り出すことに取り組みます。このパートナーシップから誕生する成果への期待に胸が高鳴ります」と、カルマの周亮(ランス・チョウ)CEOは声明で述べている。

いっぽうピニンファリーナはアウトモビリ・ピニンファリーナというブランドを設立して、自身でもクルマの製造に取り組んでいる。今年3月のジュネーブ・モーターショーでは、リマックをベースにしたバティスタと呼ばれる最高出力1926psの電動ハイパーカーを公開する予定だ。

同社はまた、米国のEV専門企業リヴィアン社から供給を受けたテクノロジーを使って、電動「スーパーSUV」の発表も計画している。

カルマが現在生産しているクルマは、プラグイン・ハイブリッド・サルーンのフィスカー・カルマを改良したレヴェーロだけである。フィスカー・カルマは同社にバッテリーを供給していたA123システムズ社が倒産したことで、2012年に生産中止を余儀なくされた。

今回の提携発表は、2016年にレヴェーロを発売して以来、カルマが目指してきた新製品開発に関する初めての徴候である。