今シーズンはベンチウォーマーと化している岡崎だが、同ランキングでは高い評価を受けた。 (C) Getty Images

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 8月10日に開幕したプレミアリーグは7節までを消化。各会場では毎節のように、スペクタクルかつ白熱したバトルが繰り広げられている。

 多くのスタープレーヤーに彩られた世界最高峰リーグを支えるのは、スタメンを飾っている11人だけではない。いわゆる“ジョーカー”として起用される控えの選手たちも重要な役割を担っている。

 そんな切り札たちの今シーズンの活躍ぶりに焦点を当て、独自のランキングを発表したのは、英サッカー専門サイト『Squawka』だ。

 日夜、プレミアリーグを中心に、サッカー界のあらゆる情報を発信しつづけている同メディアは、各選手の寸評をつけ、“ジョーカー”たちをランキング形式でまとめている。その「我々は彼らがこの企画にふさわしいと考えた」と記された20人の中には、日本人選手の名前も組み込まれている。レスターに所属する岡崎慎司である。

 フェルナンド・ジョレンテ(トッテナム)やマノーロ・ガッビアディーニ(サウサンプトン)といったネームバリューのある選手たちを差し置いて、6位に選出された岡崎。今シーズンのプレミアリーグでは、出場した3試合すべてが途中からで、しかも無得点だが、その存在価値を『Squawka』は、「とても信頼のおける選手」と評している。

「2015年の加入以降、岡崎はレスターにとって非常に信頼できるパフォーマーになれることを証明してきた。32歳という年齢、さらに今シーズンは、ここまでのリーグ戦出場はわずか3試合……。彼のこのクラブでの最高の時期は過ぎ去ったかもしれない。だが、それでもクロード・ピュエル監督にとっては、貴重かつ経験豊富なオプションだ。現在の序列では、ジェイミー・ヴァーディーとケレチ・イヘアナチョが彼より前にいる」

 2015年6月にレスターに加入し、その最初のシーズンで、プレミアリーグ制覇に貢献。『奇跡の優勝』をやってのけたメンバーの一人でもある岡崎は、現在、ヴァーディーやイヘアナチョ、さらにジェームズ・マディソンやデマライ・グレイの後塵を拝している。

 しかしながら、今夏にレオナルド・ウジョアやイスラム・スリマニの大型CF二人を放出したチームにおいて、最前線で身体を張れる岡崎が、貴重な“切り札”であることに変わりはない。それを考えれば、『Squawka』の6位選出もうなずける。

 なお、同ランキングの上位3人に選ばれたのは、マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・U)、ダニエル・スターリッジ(リバプール)、ガブリエウ・ジェズス(マンチェスター・C)だ。

 昨シーズンのプレミアリーグ王者マンチェスター・Cの貴重な点取り屋であるG・ジェズスを栄えある1位に選出した同メディアは、その選出理由を次のように綴った。

「今、絶好調ではないことを彼は認めるだろうが、その才能に疑いの余地はない。この21歳は、ワールドカップではブラジル代表のファーストチョイスであり、それには理由がある。世界最高のストライカーのひとりであるセルヒオ・アグエロは彼を上回っているが、G・ジェズスは、今シーズンもマンチェスター・Cにおいて重要な役割を果たすはずだ」

 与えられたチャンスはわずかながら、時に試合を決するような活躍をやってのける控え組の選手たち。そんなジョーカーたちの活躍に目を向けるのも一興だろう。
20位:ガリー・メイダイン(カーディフ/28歳/FW)
19位:アブバカル・カマラ(フルアム/23歳/FW)
18位:ロラン・ドゥポワトル(ハダースフィールド/29歳/FW)
17位:フェルナンド・ジョレンテ(トッテナム/33歳/FW)
16位:リス・ムセ(ボーンマス/22歳/FW)
15位:マノーロ・ガッビアディーニ(サウサンプトン/26歳/FW)