警察ヘリにレーザーペンを当て、懲役刑を科せられた父親(画像は『Manchester Evening News 2018年6月19日付「Dad who shone laser pen at police helicopter flying over Manchester is jailed」(Image: Cavendish Press)』のスクリーンショット)

写真拡大

単なるイタズラのつもりでも、一つ間違えば大惨事を引き起こしかねない愚行を働いた父親が逮捕され、このほど実刑判決を受けた。男は上空から捜査中の警察ヘリコプターにレーザーペンを当てた行為について「遊びのつもりだった」と発言している。英メディア『Manchester Evening News』などが伝えた。

英グレーター・マンチェスターのサルフォードに住むダレン・ケニヨン(48歳)は昨年11月1日の午後9時40分頃、マンチェスター市内を旋回中の警察ヘリコプターにレーザーペンを当て続けた。

ヘリには2人の警官とパイロットが搭乗していたが、警官の1人がヘリに向かって放たれているレーザーペンに気付いた。パイロットのナイジェル・ジャッジさんはヘリを操縦できる者が自分しかおらず、レーザーペンの眩しさによって操縦が不可能になってしまっては一大事とヘルメットのバイザーを下げた。この時ヘリは、盗難車の追跡のため上空から捜査にあたっていたようだ。しかし上空の警官らはレーザーペンがどこから放たれているのかを追跡、マンチェスター市内にほど近いサルフォードにあるケニヨンの家からと発覚し、地上にいた警官が出向いてケニヨンを逮捕した。自宅から500メートル上空のヘリに向かってレーザーペンを放っていたケニヨンは、後の取り調べで「ほんの遊びのつもりだった」と述べ、謝罪した。レーザーペンはかつて家族でスペイン旅行をした時にケニヨンの子供の1人が購入したもので、数年間自宅に置いてあったという。

このほど、この件についてマンチェスター刑事法院で裁判が行われ、ケニヨンはレーザーペンを使用した罪を認めた。パイロットのナイジェルさんは「レーザーペンに目が眩んだ」と当時の様子を口にし、アントニー・クロス判事は「被告の行為は深刻な犯罪である。今回、ヘリは特に混雑した市内上空を飛んでいた。決して短いとはいえない時間、被告はレーザーペンをヘリに当て続けた。一つ間違えばどれほどの大惨事になるかということを少しは理解する想像力が必要ではないのか」と厳しく糾弾した。

一方でケニヨンの弁護人は「被告の行為は信じ難い愚行ではあるが、レーザーペンはホリデー先で買ったもので、悪気があって使用されるとは限らない。また、現在6児の父である被告のパートナーは妊娠中であり、今後も家族を支えていかなければならない身だ」と執行猶予付きの判決を願い出たが、クロス判事はこれを一蹴。1件の無謀な行為を犯した罪を認めたケニヨンに「警察ヘリを危険な目に遭わせた」として8か月の実刑判決を言い渡した。

このニュースを知った人からは、「言い訳なんか通用しない。ただのバカ者だ」「脳味噌が死んでるとしか思えない」「たった8か月の実刑か。それもバカバカしいな」「こんな愚かな男が7人の子供の親になるわけ!? 家族は相当この父を誇らしく思うだろうね」「この父の背中を見て子供は育つわけだ」といった声があがっている。

画像は『Manchester Evening News 2018年6月19日付「Dad who shone laser pen at police helicopter flying over Manchester is jailed」(Image: Cavendish Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)