「銀河鉄道999」実写ドラマに栗山千明&前田旺志郎!プレッシャー&意気込み明かす
松本零士の名作SF漫画「銀河鉄道999」が、初の実写ドラマとして6月18日、BSスカパー!で生放送されることが決定した。4月26日、メインキャラクターに選ばれたメーテル役の栗山千明と、星野鉄郎役の前田旺志郎がスカパー東京メディアセンターでの取材会に登壇し、実写ドラマ版への意気込みなどを語った。
原作の連載開始から今年で40周年となる「銀河鉄道999」。物語の舞台は、裕福な人々が魂を機械の身体に移して機械化人となり永遠の命を得る未来の世界。一方、貧しい人々は機械の体を手に入れられず死の恐怖に怯え、機械化人に迫害されていた。そんな格差社会を舞台に、母を機械伯爵に殺された貧しい少年・鉄郎が、機械の身体をタダでもらえるという星の存在を知り、謎の美女メーテルとともに銀河鉄道999に乗り込み旅に出る。クイーン・エメラルダス役に凰稀かなめ、機械伯爵役に染谷俊之、大山トチロー役に橋本じゅん、アンタレス役に宇梶剛士がふんする。
国民的漫画の実写化オファーを受けたときの感想を、栗山は「メーテルって、誰もが憧れるキャラクターだと思いますが、そういう役をわたしに、というのはとても光栄ですし、恐縮です」と率直に語りつつ「わたしにとって挑戦の作品ですし『999』の醍醐味を、実写でもちゃんとお届けできるよう精一杯、みなさんと一緒に作っていきたい」と決意を表明。前田も「僕も『まさか!』という感じでしたが、みんなが知っているということは、みんなの中にそれぞれの鉄郎とメーテルがいるということなので、その期待を裏切らないようにしないと。緊張もありますが、鉄郎の持っている熱いものを体当たりで演じたい」と意気込みを口にする。
この日、栗山と前田は会見に先立ち、それぞれの役の衣装に初めて袖を通し、キービジュアルも撮影。会見ではメーテル姿の栗山の写真も初公開された。長い金髪に背の高い黒い帽子と黒いコートで静かに立つ栗山の姿は、ちょっと人間離れした美しさも含めて、まさにメーテルという印象だ。
現在33歳の栗山は自身の姿に「年齢も年齢ですし、ビジュアル的に成り立つのか不安でしたけど、ウィッグをつけてヘアメイクさんにいい感じにしていただいて、楽しい撮影ができました」とホッとした表情。これに「超メーテル、めっちゃメーテルでした」と前田もさっそく賛辞を送る。栗山も「鉄郎も、だいぶかっこいい、現代って感じの鉄郎」と返し、すでに息の合ったところを披露。一方、前田は「僕、コスプレとかはしないんですが、鉄郎になった自分を見て『そのまんまやん』って、すごいテンションが上がりましたね。でも、元々すごいなで肩なので、鉄郎のマントを肩にかけても、すぐにずり落ちてきちゃうんです。生放送の本番で、これ、どうなんやろう?」と、鉄郎の決めポーズに一抹の不安を明かし、場の笑いを誘う。
さらに、栗山も「わたし、以前テレビドラマ(「特急田中3号」2007・TBS系)でメーテルという愛称を持った役をやらせていただいたことがありまして、そのとき、松本先生からメーテルの画入りのサイン色紙をいただいて、今も大事に持っているんです。(今回、メーテルを演じるのは)何かの縁といいますか……。松本先生にも、思いをお伝えしたいです」と知られざるエピソードも明かしていた。
なお、本ドラマは栗山と前田がスタジオで演技する模様を生放送予定。初の「生ドラマ」に挑む2人は、「生ドラマは初めての挑戦で、どうなるか未知数です。今は不安の方が大きいですが、これから稽古を通してアドリブが出せるくらい余裕と自信を持ってお届けできる作品に仕上げていきたい」(栗山)、「初めての生ドラマ、どうなるか僕自身わからないですし、不安です。ですが、皆さんが想像している鉄郎、何事にもまっすぐで周りの人を巻き込むような熱い気持ちを、皆さんに伝えられるように体当たりで演じたい」(前田)とプレッシャー、意気込みを明かしている。
番組は60分の実写ドラマと、30分のトーク番組の計90分で構成。トーク番組では、舞台「銀河鉄道999 40周年記念作品舞台『銀河鉄道999』〜GALAXY OPERA〜」とのコラボとして、舞台版の星野鉄郎を演じる中川晃教とゲストが登場し、今年80歳を迎える松本零士へのリスペクトを語り合う予定。ドラマ部門にはCGチームに『シン・ゴジラ』などの株式会社白組、制作にテレビドラマ「ドクターX 〜外科医・大門未知子〜」などのザ・ワークスのスタッフが参加するという。(取材・文:岸田智)
銀河鉄道 999 40 周年記念生ドラマ「銀河鉄道 999 Galaxy Live Drama」は6月18日20時〜21時30分、BSスカパー!にて生放送