俳優のケヴィン・スペイシー氏(右、2014年3月2日撮影)とアンソニー・ラップ氏(2013年10月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】俳優のケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)氏(58)が、30年以上前に14歳の少年に対して性的アプローチをかけたとの疑惑について謝罪したことを受け、著名人や活動家らから一斉に怒りの声が上がっている。

 舞台と映画の両方で活躍し、アカデミー賞(Academy Awards)を2度受賞、最近では米テレビドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段(House of Cards)」への出演で知られるスペイシー氏は、業界で輝かしい名声を誇り、同世代で有数の実力派俳優とされている。

 しかし同じく俳優のアンソニー・ラップ(Anthony Rapp)氏(46)が、14歳だった1986年に参加したパーティーでスペイシー氏から性的なアプローチを受けたと暴露したことに加え、スペイシー氏が業界内では公然の秘密だった自身の同性愛を公表することで問題をすり替えるような態度を示したことに、非難が殺到した。

 また、同性愛と児童性愛を関連付けるような発言にも、同性愛者の権利活動家らが何世代にもわたって闘ってきていた偏見を助長するものだとの批判が集まっている。

 米動画配信サービス「ネットフリックス(Netflix)」は、同サービスの人気を押し上げた「ハウス・オブ・カード」について、来年放送予定のシーズン6を最後に制作を打ち切ることを認めた。ただ関係筋によると、制作打ち切りは以前から決まっていたもので、スペイシー氏の疑惑発覚とは無関係という。

 2015年には英エリザベス女王(Elizabeth II)から大英帝国勲章を授与されているスペイシー氏に対する非難の声は急速に広まり、さらなる被害者が名乗りを上げる可能性を示唆する報道も出ている。

 性的少数者の権利団体「GLAAD」のサラ・ケイト・エリス(Sarah Kate Ellis)代表は、「同性愛の告白が性的暴行容疑をかわすことに用いられるべきではない」と指摘。

 コメディアンのロジー・オドネル(Rosie O'Donnell)氏は、多数の性的暴行の疑惑にさらされている大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏にスペイシー氏をなぞらえ、「私たちは皆あなたのことについて知っていた──さらに多くの男性が名乗り出てくれますように」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 元テレビ司会者のヘザー・ウンルー(Heather Unruh)氏は今月13日、「彼が愛する人を襲うまでは」スペイシー氏のファンだったと書いていたが、被害者の具体名は公表していない。
【翻訳編集】AFPBB News