湖底に沈んだ町の橋や標識… 過去最低の貯水率を記録した「宮ヶ瀬湖」に荒廃した光景が広がる
神奈川県にある宮ヶ瀬ダム(宮ヶ瀬湖)では、雨不足の影響で貯水率が一時、過去最低を記録した。その干上がった湖底からは、普段は水没して目にすることができない町の一部が出現し、注目を集めている。
宮ヶ瀬湖は、1974年に建設を開始し、2000年に完成した宮ヶ瀬ダムの建設によってできたダム湖。その貯水率は7月末には55%と管理開始以来、最低を記録した。このため、水に覆われていた山肌は露わになり、湖底も一部露出。湖底からは、かつてのように架かる橋や道路、ひび割れた地面にポツリと佇む標識などが出現。灰色の土を被っているものの、ダム建設によって移転した町の名残を見ることができる。
写真を撮影したTwitterユーザーのキヨシロウさんがによると、宮ヶ瀬湖の「異様な光景にみな車を停めて見学していた」という。この写真には、「退廃的で美しい…」「すごいフィクション的な雰囲気がありますね」といった声があがる一方で、当時の町を知る人からは、「ダムが出来る前も知ってるし、ダムが出来た時は幼稚園の遠足で行きました」「子供の頃毎年バーベキューに連れていってもらったな」と懐かしむ声も寄せられている。
貯水率が過去最低の58%となった宮ヶ瀬湖を見てきた。湖底に沈んだ橋や標識が姿を現しており、この異様な光景にみな車を停めて見学していた。 pic.twitter.com/WKvwGQVus2
— キヨシロウ (@kiyoshiro_prpr) 2017年8月24日