いつでも健気に呼びかけに応じてくれる、賢い音声アシスタント機能Siri。時々とんちんかんなこともいいますが、知りたいことを声に出して教えてくれたり、アラームや会議時刻のリマインドなど、様々なタスクを確実にこなしてくれたりして、非常に便利なアプリケーションですよね。

 

ただ、やっぱり出先で話しかけるのは恥ずかしいもの。声のボリュームを落とすと、「すいません、よくわかりません」と返答が返ってきますし。ところが、5月11日、米国特許商標局のサイトでApple社による特許申請の内容が公開されたことで、Siriの新機能について様々な憶測を呼んでいるのです。

 

Siriとメッセージ機能の統合が進みそう!

今回の特許申請内容が公開されたことで、「今後、こう変わっていくのでは?」といくつかの分析がなされています。まず、Siriと声を出さずにテキストメッセージでやりとりできるようになる、との見解です。

 

いまは、Siriに何か尋ねたい時には何か一言、声をかけてから始めていますよね。Siriが聞き間違えたときには、ディスプレイに表示されたテキストをキーボードを使って修正することができますが……。もし、外出先でSiriとチャットのようにメッセージのやりとりができるようになれば、もっと使いやすくなりそうです。

 

また、このような機能のほかに、Siriに気になる商品の画像を送って、テキストで「この画像の商品の値段を調べて」と送信すると、短時間であらゆる情報を収集し、価格や購入できるサイトなどについてわかりやすくまとめて、返信をくれるようになる可能性も!

 

画像や動画を用いてSiriとチャットができるようになると、調べごともSiriに任せられるようになるかもしれません。

 

Siriとグループチャットもできそうな予感

さらに、Siriが持ち主だけでなく、持ち主の知人である第3者を交えてグループチャットができるようになる、との憶測も……!

 

例えば、友人とグループメッセージで今晩行くお店について相談中に、持ち主が「ヘイ、Siri! ○○駅周辺の中華料理店を教えて」と打ち込めば、Siriもチャットに参加。「こちらのお店はいかが?」とチャット参加者全員に提案してくれそうだと指摘されています。

 

ゆくゆくはSiriが終始、メッセージのやり取りをじっと観察し、友人と「夕飯、どこで食べようか?」なんてやりとりをしている最中、これまでの情報をもとに「このお店がおすすめです!」と、Siriが自ら会話に割り込んでくるという機能もありえます。

 

ただしこれは、現在の出願内容からのあくまでの推論にすぎませんが……。

 

Apple社の特許出願のニュースを受けて、ユーザーの反響は喜びの声から、懐疑的な声まで実に様々。たとえば、「聴覚障害者にとって嬉しいニュースだ」「それは朗報! メッセージ機能と統合されるのを望んでいたんだ」「Googleアシスタントみたいだ」「最近Siriってほんと使えないから、そこまでできるようになるとは思えない。この予想を裏切ってくれるといいけれど」など。

 

なお、筆者がSiriに「Siriの新機能って、特許申請されている?」と聞いてみたところ「すいません、その質問にはお答えできません」との返事が。いずれ、大幅なアップデートがあり、さらにスマートでお節介な人工知能を備えて私たちのお手伝いをしてくれる日も近いかもしれません。