一見するとカワイイ犬が病に侵されていることも

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 命あるものに“安かろう悪かろう”は本来ないが、全国的に増える激安ペットショップでは、購入後のトラブルは多い。ドッグトレーナーの池田羽美氏はこう解説する。

「目先の利益優先の悪徳ブリーダー、通称『パピーミル』が増えています。人気犬種を繁殖犬として狭いケージに押し込み、糞尿の処理もせず何年も繁殖させれば病気持ちの子犬が生まれるのも当然と言えるでしょう」

 犬は生理中の2週間しか妊娠はせず、それも生理周期は半年に一度。悪徳ブリーダーはその期間を逃せないのだ。

「特にプードルやチワワなどの3kg前後の犬種は、本来妊娠しても体格的に1、2匹しか産めません。それでは割に合わないと、悪徳ブリーダーたちは大柄の繁殖犬をけしかけ、何匹も産ませる。結果、お店では『成犬時の体重は3kg』と記載しても、倍以上に大きくなることも多いです」(池田氏)

 動物愛護法違反だが、現実的に取り締まりは難しいそう。また、専門店以外で劣悪な環境に置かれた犬は病気になりやすい。

 記者・Kも2年前にあるホームセンターでヨークシャテリアを購入。平均相場20万円の半額以下8万円と、その懐っこさに即決したと話す。

「ところが、1歳になる頃に先天性の膝関節の病気が発覚しました。獣医には『親から受け継いでいる可能性が高い』と言われ、結果、手術費20万円。愛情があるから返品なんてできません……」

 今回の取材を通し、購入後に重度のアレルギー、癲癇症などが発覚した例は多数寄せられた。

 また、ネオン街に多い深夜営業のぺットショップでも、“ヤバい犬”の売買が増えているという。あるキャバクラボーイが明かす。

「キャバクラ嬢が店と結託し、常連客に犬を買わせてマージンを得るのがはやっています。一匹50万円前後の高額な犬でも、客も酔っ払って気が大きくなっているのでカードを切ってしまうんです」

 そしてキャバ嬢は購入の翌日、ペットショップに犬を返却。後日、別の客に同じ犬を買わせてキックバックを得るという。

「ペットショップ側も店の倉庫に“女性のワンルーム”っぽい部屋をつくり、店員が該当の犬を撮影。その写真をキャバ嬢に頻繁に送るんです。あとはキャバ嬢がブログや営業メールに使う流れです」

 たまに店に訪れて抱っこ写真を撮るなど、用意周到な“犯行”だ。

 買う側にとってもヤバいペット。しかし、当のペットたちはさらにヤバい環境に置かれているのだ。

― [ヤバい商品]を実際に買ってみた ―