川崎フロンターレは12日、サッカーアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4節で広州恒大と対戦、試合は0ー0のスコアレスドローに終わった。(イメージ写真提供:123RF)

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 川崎フロンターレは12日、サッカーアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4節で広州恒大と対戦、試合は0ー0のスコアレスドローに終わった。

 試合は川崎フロンターレのホームで行われ、中国からは多くのサポーターが広州恒大の応援に訪れたが、中国人サポーターのなかに「八路軍」の格好をした男性がいたという。

 中国メディアの今日頭条は12日、広州恒大を応援するために多くの中国人サポーターが日本に駆けつけたと紹介する一方、中国側のスタンドには「八路軍の軍服を身につけ、手には中国国旗を持った中国人男性が現れた」と伝え、「この姿を見たら、日本人サポーターはどう思うのか」とし、男性の行為に疑問を呈した。

 八路軍とは、日中戦争時に存在した中国共産党系の中国国民革命軍第8路軍の通称だ。中国人サポーターの男性が八路軍の軍服を着用していた理由については明確ではないが、スポーツに政治や歴史問題を持ち込んだ行為という見方もできるだろう。少なくとも、スポーツ観戦や応援の場にはふさわしい格好ではないのは確かだ。

 この男性の行為は中国人から見ても適切だったとは映らなかったようで、記事には多くの中国人ネットユーザーから「仮に日本人サポーターが中国で旧日本軍の軍服を着て応援していたら大問題になるはず」、「もし旧日本軍の軍服を着ている日本人がいたら殴られるはず」などという指摘が多く見られた。

 日本で大きな問題とならなかったのは「日本人は八路軍の軍服なんて知らない」ためだという声があったが、いずれにしても「適切な行為ではない」という声が多くあがっていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)