学校行事のせいで有給が消滅!? 共働き世帯に厳しいPTA活動や行事の平日開催にSNSで議論噴出
厚生労働省の発表によると、平成26年時点での共働き世帯は1,114万世帯なのに対し、専業主婦の世帯は687万件。平成3年までは専業主婦世帯の方が多かったのですが、それ以降はほぼ全ての年で共働き世帯が上回り、その差も年々大きくなっています。
そんな中、Twitterでは共働き世帯には辛い小学校の現状が話題になっているようです。
■行事の平日開催やPTA活動は共働き世帯には辛い!
今年3月、小説家・漫画原作者の高殿円(たかどのまどか)さんが小学校の集まりについてツイートしました。そこには、PTAの集まりが平日の午前に毎月2回あること、毎朝小学校までの見送りが必須であること、新4年生は「2分の1成人式」というものを開催することなどがつづられていて、「辛い。母親が平日に家にいること前提の慣例とてもつらい」というコメントも。
このツイートに、「有給足りなくなっちゃうよね」「ママたち働きづらそう…」「学校の慣習って昔から全然変わってないんだ、これは大変だよ」と共感の声が多く上がっています。
さらに、「PTAの役員決め」に関しても不満を持っている人が多いようで、SNSには「法事で役員決め欠席したら知らないうちに役員にされてた」「役員決めの会議を懇談会の日にすると参加しない人も多いみたいで、最近は入学式の日にそのまま会議したりするらしい」「ボランティアのはずなのに『うちはやりません』ってなかなか言えない」という声も。
■学校行事、PTA活動の現状ってどうなってるの?
例えば、東京都新宿区のとある小学校の行事予定を見てみると、3月は1日(水)に「地域・保護者読み聞かせ」、7日(火)に6年生の保護者会、9日(木)には1〜3年生の保護者会、10日(金)にも4、5年生の保護者会があるよう。
他の小学校でも3月や4月に保護者会があることが多いようで、SNSにも「午後から保護者会だから休みとった」「平日参観日とか保護者会入った時点できつい」という声が。さらに、保育園の保護者会なども平日にあるようで、「共働きの人のための保育園緒行事、保護者会が平日の昼ってどういうこと」という疑問の声も上がっています。
また、PTA活動に対しては2016年にNHKの番組「ウワサの保護者会」が特集したこともあります。番組のアンケートでは、「PTA活動をやりたい?」という質問に「できればやりたくない」「絶対にやりたくない」と答えた人がなんと86.3%もいることが判明。しかし一方で、PTA活動を体験した保護者からは「地域の様々な人と出会える」「先生や子どもとの距離が近くなる」という声も上がっていました。
「行事の平日開催は改善されてきたけど、先生も大変だから保護者会の方が早い時間に繰り上げられた」という声もあり、先生にも保護者にも嬉しいやり方というのはなかなか難しいよう。時代に合わせた柔軟な行事やPTAの運営がいま切実に求められています。
【東京ウォーカー/記事提供=レタスクラブ】